First！元暗殺者はボーダーに

２０時間目 木虎の対抗心 ページ22

木虎「勘違いしないで欲しいんだけど。私は貴方をエスコートしに来た訳じゃないわ。貴方が逃げないように、見張りに来たのよ」

修「見張られなくたって、逃げたりなんかしないよ」

木虎「簡単にルールを破る人間の言葉が信用できる？もう少し、自分の立場を自覚した方がいいわね」

なんで修にやたら絡んでくるんや
そんなにモールモッド倒したかってん？←違う

木虎「…三雲くん。貴方、派手に活躍してヒーロー扱いされたからって、調子に乗らないことね」

少しなにかを考え込むと、木虎はそう言った

修「？いや…別に乗ってないよ。全然」

木虎「はっきり言って、貴方がいなくても私達の隊が事態を収拾していたわ。貴方は偶々、私より現場の近くにいただけよ！」

遊真「いやいや、無理だから。別に責めるつもりはないけど、お前全然間に合ってなかったから。普通に」

木虎「なっ、なんなの貴方、いきなり！」

遊真「いきなりじゃないよ、ずっといたよ」

木虎「なんで貴方たちが着いて来てる訳？！」

A「着いてきたのは木虎やろ。ウチらの方が先におったんやけど」

帰る方向もこっちだし、文句を言われる筋合いはないで？

遊真「俺は、ネイバーが出た時学校にいたけど。お前らを待ってたら、確実に何人か死んでたぞ？お前はもっと、オサムに感謝してもいいんじゃないの？」

木虎「部外者は黙っててくれる？さっきも言ったけど、彼のやったことはルール違反なの。きちんと評価されたいなら、ルールを守ることね」

遊真「ルール違反なのはオサムだって知ってた訳じゃん。戦っても褒められるどころか、むしろ怒られるのを分かってて、それでもやっぱり助けに行ったんだから、逆に偉いんじゃないの？」

木虎「それとこれとは((A「木虎って、修に対抗心持っとるよな」なっ…」

遊真「オサムとお前じゃ、勝負になんないよ」

木虎「バ、バカ言わないで。私がＣ級に対抗心なんて…」

修「おい空閑、A、何言ってるんだ！相手はＡ級隊員だぞ！」

遊真「俺、Ａ級とかよく知らんもん」

A「後、ウチらはボーダー隊員やないから関係ないわ」

木虎「じゃあ覚えておきなさい！Ａ級隊員は、ボーダー全隊員の上位５%を占める、精鋭中の精鋭なの！」

A＆遊真「「精…鋭…？」」

木虎「なによ、その疑いの目は！」

カルマとか浅野だったら、もっと上手く煽れたやろな…
コツを聞いておけばよかったわ

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