3.青い ページ4
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『うわっ！美味しそう……』
机には今の季節に美味しいさくらケーキが2つ運ばれてた。
『いただきます』
「……す」
目がつり上がってイライラしている彼もご丁寧に手を合わせていただきますをする。
これがいわゆるギャップ萌えというやつか。
彼は、ヒーロー科の1年A組に所属している爆豪 勝己くんと言うらしい。
「んで……俺の秘密ってテメェは何を知ってんだよ……」
爆豪くんは半分脅し、というか9割8分脅しで私に迫ってきた。
『爆豪くん、落ち着いて聞いてね』
爆豪くんは何も言わずに、イライラとして私の答えを催促する。
『来年の爆豪くんの誕生日。つまり、4月20日にね』
爆豪くんが、私が苦そうだと言ったブラックコーヒーを一口飲む。
『死ぬの』
「はぁ？テメェ、頭沸いてんのか」
爆豪くんは来年の誕生日に死ぬと言うのにやけに落ち着きながら言った。
『そんなんでわざわざ爆豪くんを呼び出すわけないでしょ』
私は強気な爆豪くんの上を行き、より強気で話す。
そうじゃないと彼とは対等に話せないとつい先程判明したのだ。
『去年の誕生日、お母様が作ったショートケーキにデスソースかけて怒られたでしょ』
「なんでテメェがそれを知ってんだよ！！」
『だから、個性だって言ってるでしょ！！』
ようやく爆豪くんが口を噤む。
どうやら話を聞く気になったらしい。
『私は、見たいと思った相手と目が合うと未来やら過去やらが見れるの。んで、泣いてた爆豪くんが将来どーなるのかなぁとか思ってみたらこの始末だよ』
「泣いてなんかいねぇ！！」
死ぬ以前の問題にツッコむのそこかい。
「で……どーすりゃいいんだよ」
口で文句を言う割には心配はしているらしい。
そりゃそうだろう。
同じクラスの心操くんが呆れ気味に爆豪とか言うやつが「高額納税者ランキングに名を刻む」と昼休みに叫んでいたと聞いた。
そうなるためにはここで死んではならないのだ。
『それを一緒に考えようと思っている今日この頃』
爆豪くんは大きなため息を吐いたあと、髪の毛をワシャワシャとした。
「明日、テメェの教室まで行く」
『……へ？』
じゃあな、と爆豪くんは席を立ち上がるとカフェを出て行ってしまった。
ちなみにお会計はしてくれたらしい。
…………イケメンか！
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なつめ(プロフ) - クラさん» コメントありがとうございます！めっちゃうれしいです！ぜひ他作品もよろしくお願いします！！ (2020年1月1日 8時) (
レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
クラ - 才能の塊ですか…??? (2020年1月1日 3時) (レス) id: 29323fd56d (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - のまーんさん» コメントありがとうございます！！！ツボに刺さって良かったです！高評価もありがとうございます。これらもよろしくお願いします！！ (2019年9月14日 22時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
のまーん(プロフ) - め、めっちゃ面白いです！最初の方の「いや、あるんかーい」がめっちゃ面白かっただ！他の作品も見てくる！ちなみに文句なしの高評価を押しました！お気に入りは…今からでござる！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2019年9月14日 22時) (レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - watanukiさん» うわわ！コメントありがとうございます！毎日更新頑張るので応援よろしくお願いします！！ (2019年9月7日 17時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ x他1人 | 作成日時：2019年9月6日 17時
