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29話:気持ちを蓋に閉じて ページ29

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勢いよく起きた。汗で服がびっしょりで、意識が朦朧としていてうまく呼吸ができない。
苦し紛れになんとか呼吸を整えようとすると、後ろから低い声がきこえてきた。


?「…大丈夫か、猫黒」

『ッ‼…っあ、相澤さ、』



相澤さんの声でビクッと肩を揺らす。そんな俺に気付いたのか気付いてないのか、


相「顔色悪いぞ」


『え、あ…。だ、大丈夫、です!あの、すみません、』


しどろもどろの俺に怪訝そうに見る相澤さん。そんな顔しないでAさん心折れちゃうー。(折れないけど)←



相「…そうか。うなされて五月蝿かったからな」


うるさいって…、まぁスミマセン。


そんな事を思いながら辺りを見回す。そういやぁなんやかんやあって相澤さんの家に泊まる事になったんだっけ。そこで、ニセが居ない事にきづく気付く。



ーーーーもうニセ君、俺の中に消えたのかな…。


ニセの事だ。Aが寝ているうちに中にはいったんだろう。
感覚で分かる。だって、俺なんだから。


悶々と考えている時、ハッと我に返って相澤さんの方を見て言う。




『あ、起こしてすみません!俺、もう寝ますね。…おやすみなさい』


相「…あぁ、おやすみ」


そう言い、布団に潜る俺。…さっきの夢が、頭の中から離れない。

『…何ヵ月、か』


相澤さんに聞こえないようにポツリと呟く。
こっちでは何日間だけなのに、向こうでは何ヵ月なのか。



…会いたいなぁ、皆に。




って、何かんがえてんの、俺。こっちでは皆の事、考えないようにしないと。



でも、会いたくて…仕方がない。



そんな不安とどうにかなってしまいそうな気持ちを蓋に閉じて、目を瞑った。



相「…」

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設定タグ:ヒロアカ×文スト , 黒兎 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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名無し - 少しよろしいでしょうか? 内容は少し違うのですがこの小説に 似ていたものがありまして、 勘違いかもしれないんですけど この作品がパクられているかも、 しれません (2019年8月17日 19時) (レス) id: 8bef809b57 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - ありがとうございます!! (2018年3月3日 20時) (レス) id: 7d19fd6c34 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 更新楽しみにしてます! (2018年2月17日 16時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒兎 | 作成日時:2018年1月15日 0時

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