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Vol.11 ページ11

はあぁ…最悪な土曜日だった。
なんて思いながら、まだ家に来たばかりの目覚まし時計を止める。

菜摘「おはよーお姉ちゃん。
ご飯出来てるよ」
「おー。ありがとう」

あれから私は、一睡も出来ず、目の下に酷いクマをつくってリビングへ向かった。

菜摘「ライブ、楽しかった?」
「あー。…」

そりゃ、さぁ。楽しかったけども。

「……楽しかった、気がする」
菜摘「そっか、そっかぁ。
楽屋招待当たったの?」
「当たった」

菜摘「凄いじゃん!
じゃあ、推しっていうそらるさんには会えたの?」
「……うん」

この酷いクマの元凶だけどな。
だからと言って、リスナーを辞めるのもなんだかなぁって感じるし、…でも、続けてたらそれこそ、アイツに未練あるみたいじゃん?

なんて思いながら、なんで昨日貰ったサイン、バリバリ部屋の壁に飾って家宝にしてるんだよ。
馬鹿か私は!!!!!

菜摘「お姉ちゃん、今日も会社?」
「まあね。昨日、無理矢理社長に頼んで休ませてもらったから仕方ないのよ。
仕事も溜まってるし、行かなきゃね」

渋々、ご飯を食べながら、一ノ瀬の言葉を思い出す。

そらる"しただろ!!
回し蹴りされたかと思えば、まさか婚約者がいたなんてな"

婚約者ってなによ。
私は、ずっと、一ノ瀬が好きだったのよ。

空手の道場で教えてくれていた先生と合わなくて、次に別の道場に行くことになったとき。
そこに、一ノ瀬はいた。

その時から、惹かれていった。
話しという話しはしたことなかった。まあ、挨拶ぐらいで。

それても、嬉しくて。
何年も何年も想い続けて、でも、道場を辞めるその時には想いを伝えることは出来なかった。

だから、高校で同じクラスになった時は、物凄く嬉しくてそれこそ運命だって思えた。
それなのに。

長年片想いした相手とやっと結ばれたと思ったら、鼻で笑われて、でもそれは私の勘違いで。
……なにそれ。
でも、

そらる"へぇ、俺はまだ好きだけどね"

って、昨日言ってたし。
もし、私がこれで一ノ瀬に好きって言ったら、前みたいに元に戻れるのだろうか。

またーーーー


って、そんなん、
直ぐによりを戻せるほど、

もう純粋じゃねぇんだよッ!!!!!!!!!!!!!!



そう言えば、隣にもう直ぐ引っ越して来るってなんとか言ってたな。

どんな人が来るのかな。

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凛姫(プロフ) - 世界一初恋みたい……凄く面白いです!(世界一初恋は漫画です) (2020年1月13日 12時) (レス) id: f61474f070 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 目覚まし時計38個壊したところで、笑いました! とても面白かったです。 更新楽しみにしてます! (2019年11月24日 17時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか(プロフ) - ストーリーの内容ものすごく好みです!更新待ってます! (2019年11月12日 17時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
微風(プロフ) - 夢主ちゃんの性格が一瞬で変わったとき思わず吹いてしまいました(笑)頑張ってください!応援してます! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 73e14a1a4b (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - こういう系私好きです!頑張ってください! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 16f9fe16fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チェスト | 作成日時:2019年11月2日 19時

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