40. :花巻side ページ40
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木原「おい!大変!階段で女子二人が揉めてるって!」
そう言って、慌てて教室に入ってきたのは、木原というクラスでも中心的な位置にいる人物。
花巻「揉めてる?」
木原「その女子って誰だと思う?!」
息を切らしながら、俺に聞いてくる木原。
……そして、近い。
花巻「近けぇ。…つか誰って、
他のクラスの女子じゃねぇの?」
木原「それがっ!!
冴島と、岸川なんだよ!」
…は?
気づけば俺は、教室を飛び出していて、木原が言っていた階段へ向かっていた。
そこには、沢山の人集りがあった。
俺は人を掻き分けながら、一番前へ進んだ。
そこには、奈緒の胸倉を掴みながら、怒声を浴びせる岸川の姿があった。
花巻「おい、岸か「私にだったら、なにをしてもいいっ!!!
ウザくていいっ!!!目障りでいいっ!!!
なにされたっていいっ!!!
でもっ!!!花巻を巻き込むことは許さないっ!!!」!?」
…え。
なんで、俺?
「花巻に、謝れｯ!!!」
そういうと、岸川は奈緒に思いっ切り、頭突きを
喰らわせた。
その後誰かが呼んだのであろう先生が駆けつけて来て、奈緒は生徒指導室、気絶した岸川はというと、
花巻「…俺が運びます」
そう言って、岸川をゆっくり、抱き上げた。
周りからは黄色い声や冷やかしの声が飛び交ってきて、自分がした事ちょっと恥ずかったりして。
頭突きしたせいか、額が少し腫れていた。
冴島「……貴大く、…」
目を見開いて、俺の方を見てる奈緒に俺は言った。
花巻「…あとで、話がある」
それだけ言うと俺は、保健室に向かった。
これは、全部、俺のせいだ。
花巻「ごめん。……ごめんな。岸川」
保健室へ向かう途中のことだった。
岸川のブレザーについているポケットからなにかが落ちた。
少ししゃがんで、それを掬い上げる。
それはスマフォで、画面が割れていないか確認した後、それについている、ストラップに目がいった。
それは、俺が、岸川にあげたストラップ。
偶然、同じゲームが好きで、抽選で100名に当たるストラップが当たった時に自分の好きなキャラじゃなく岸川が好きなキャラが当たったため、あげたストラップ。
つか、まだこれ持ってたのか。
あげた時、めちゃくちゃ喜んでくれたのを今でも鮮明に覚えている。
あげたのは高一の時で、まさかこんな、ずっと持ってるなんて思ってもいなかった。
保健室に着き、ドアを開けると、先生は居なくて、俺は、岸川を保健室のベッドに寝かせた。
花巻「…俺がお前を好きって言ったら、
どうする?」
俺は、ベッドの上で寝ている岸川にキスをした。
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茉莉朱(プロフ) - 一気読みしました！もう感動してめっちゃ泣いてます笑笑本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年3月10日 22時) (
レス) id: 97829c5418 (このIDを非表示/違反報告)
かん。 - 思わず一気読みしました！！そして今、泣いてしまっています…笑 久しぶりに泣ける作品に出会えました！ありがとうございます(^ ^) (2019年10月20日 23時) (レス) id: c004faa138 (このIDを非表示/違反報告)
COCOLO(プロフ) - え、いや、うん。大好きです(真顔) 一気読みしちゃいました笑笑 更新頑張ってください！ (2019年8月14日 3時) (レス) id: 7891f327e3 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、ヤバイっすね。(←語彙力)この作品が好きです！！更新頑張ってくださいネ！！！応援しています (2019年7月31日 17時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！ いつも更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2019年7月29日 17時) (レス) id: 3379e030f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェスト
| 作成日時：2019年7月22日 2時
