検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:25,456 hit

ページ3

ym

「あっ!やま、それって今日まで?」

俺が腕に抱えている
今にも落ちそうな大量の資料と
レポートを見つめて叫ぶ君。

「あっ、うん。そうだよ?」

こういう時にもっと

<そうだよー笑笑もしかして終わってないの?>
とか
<手伝ってあげよっか?>

とか言えたら、いいのにな。



「やっべ!!!終わってない!!!!やま、サンキュ!!!!」

そう言い残して彼は
俺の頭を軽くポンポンと叩くと

風のように疾走して去っていった。

「かっこいいんだよなあ。」



呟いたらまた、裕翔くんが拾ってくれる気がして。
俺の恋に、気づいてくれる気がして。


俺の淡い期待は

12月のヒーターの風で
あっけなくかき消された。



この気持ちは伝えないと決めている。
言ったらひくに決まってる。

今の関係じゃ居られなくなる。



幼馴染。

それでいい。


キラキラ輝く君と
それだけの関係をもてることさえ、


こんな俺には、奇跡なんだから。





俺と会話を交わしてくれる人の中の


2人中、1人の存在。裕翔くん。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (68 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
175人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:晴。 | 作成日時:2018年9月8日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。