第53話 ページ7
メ「Aの言う通りね!
どのハンターを目指すとか関係無いのよ。ハンターたるもの誰だって武術の心得があって当然!!
あたしらも食材探して猛獣の巣の中に入ることだって珍しく無いし、密猟者を見つければもちろん戦って捕らえるわ!!
武芸なんてハンターやってたら、嫌でも身につくのよ。私が知りたいのは、未知のものに挑戦する気概なのよ!!」
器用に四本の包丁でジャグリングをしながら、メンチは吠える。キッと眉を吊り上げ、怒りを露わにしていた。
《それにしても》
突然、外からそう聞こえてきた。
少し篭っていて、ノイズがかかった音声。しわがれた何処か飄々としている声に、Aは聞き覚えがあった。
《合格者が1人とは、ちとキビシすぎやせんか?》
全員が急いで外へ出る。Aもキルアに「行ってみようぜ」と促され外へ出た。
「あ、あれは!!ハンター協会のマーク!!審査委員会か!」
誰かがご丁寧にそう解説する。Aは、その飛行船にもマークにも、確かに見覚えがあった。
上を見上げていれば、突然何かが落ちてきた。ドォンと大きく音を立てて着地する。
落ちて来た……否、飛び降りてきたのは、ぱっと見はただの老人のような男だった。
…ぱっと見はそうでも、あの高さから降りて無傷と言う時点で、只者では無いと言うのは分かってしまうが。
メ「……審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ。」
誰だ誰だと全員が困惑していると、静かにメンチがそう説明した。
ネ「ま、責任者と言っても所詮裏方。
こんなときのトラブル処理係みたいなもんじゃ。」
その場にいた誰もが呆気にとられているうちに、人混みをかき分け前に出る。
『……!!ネテロ!!やはりネテロじゃ無いか!!!』
Aは心底嬉しそうに、ネテロに飛びついた。
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猫 - 主サンが描く物語好きです!続き待ってます! (3月27日 17時) (レス) @page27 id: 964519cfd9 (このIDを非表示/違反報告)
1_o3o1_(プロフ) - 時間が空いて何度読み返しても面白い大好きな作品です!気長に更新お待ちしてます(*´-`) (2023年2月6日 8時) (レス) @page27 id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)
ろいど(プロフ) - 続き待ってます…更新楽しみに待ってます…!!!! (2022年5月4日 20時) (レス) @page27 id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 更新楽しまにしてます!無理のないよう頑張ってください (2022年3月4日 19時) (レス) @page27 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
ジャッキー(プロフ) - 続きを…お願いします…! (2021年6月27日 17時) (レス) id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むむ | 作成日時:2019年10月11日 20時