紫陽花 11 ページ12
そんな他の奴らを余所に、僕とトンちは黙り込んだげどちゃんを心配げに見た。
tn｢…ひとらん、｣
ht｢……ほんとに、あの子がいた。
っAが、生きてた…！｣
軍帽を目深に被り、目元を隠したげどちゃん。
彼にとってもう唯一の親族と言ってもいい妹さんを目の前で奪われ、探し続け10年。
彼にとって、それはとても長い年月だっただろう。
そんな中、彼女が例え5年前の話だとしても生きていたという確かな情報を得れたのだ。
喜びも一入だろう。
だが、先程も言った通りショッピくんが妹さんと最後に会ったのは5年前。
今の彼女が無事であるという確信はまだないのだ。
ましてやショッピくんの話にはかなりきな臭い部分がある。
…両手両足に繋がれた鎖、そして首に巻かれた爆弾付きの首輪。
彼女の扱いが決していいものでは無いのは、理解出来てしまう。
ショッピくんが頭を下げるほどの大切な女の子、そしてげどちゃんが10年も探し続けた大切な妹。
仲間にとってかけがえのない人を、探すことに戸惑いなどない。
ふぅ、と紫煙を吐き、｢ロボロ、｣と僕は声をかける。
ut｢ここからは僕らの仕事や。
ショッピくんとげどちゃん、どっちにとっても大事な女の子を絶対見つけんで｣
rb｢もちろんや！二人とも任せといて！｣
ぐっと拳を握り、面布が揺れた。
ut｢トントン、仕事後回しでもええよな。
悪いんやけどグルちゃんに今回のこと伝えといてもらえる？｣
tn｢それはええが、お前ら夜勤明けやろ。
大丈夫なんか？｣
ut｢1回程度の徹夜くらいなんちゃーない。
むしろ今の方が頭冴えてる気がするんよ。
あ、悪いんやけどショッピくんも来てもらえる？
詳しい場所とか聞きたいし｣
syp｢分かりました｣
そう言い、僕はロボロとショッピくんと共に情報管理室へと足を進める。
部屋を出る途中、げどちゃんが真っ直ぐに見つめていたため、任せとけとでも言うようにふらりと手を挙げた。
それだけでげどちゃんも分かったようで、｢ありがとう｣とただ一言返された。
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すずねこ - 更新頑張ってくださいね❗ (2022年7月11日 20時) (
レス) @page48 id: 5c9b7042cd (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 夜さん» 続きは書きたいです…！ですがリアルが忙しくなかなか更新できないのが悔しいです…！コメントありがとうございます！待っていただければ、いつか、いつかは！！書きますのでお待ちください！ (2021年4月5日 23時) (レス) id: 8e20d2cd66 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くて一気読みしてしまいました！まだ続きは書かれる予定ですか？書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください！ (2021年2月5日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - ウルズさん» コメントありがとうございます！パスワードの件はご迷惑おかけしました…(；´Д｀)最初の頃から見ていただきとても嬉しいです！ (2020年10月13日 23時) (レス) id: fa99c77dd8 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ - またこちらの作品が読めて嬉しい限りです。連載初期から文が素敵だと思い愛読してました。急に検索しても出てこなくなった事に驚きましたが、パスをかけられていたと知り納得しました。詳しい事情は分かりませんが、これからも頑張って下さい。更新楽しみにしています。 (2020年10月13日 22時) (レス) id: 18e5b459af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノウ | 作成日時：2019年10月30日 13時
