＿＿＿＿５ ページ5
You side.
家に上がった後、しっかりとノートを写す彼。
そして横で落ち着かない心を持ったまま彼を横目で見つめる私。
本当にノート写しに来ただけじゃん。
あーーー.....もう、
顔を手で覆いながら小さな溜め息をついた。
翔「よしっ、終わったぁ〜」
満足そうにペンを置いた翔太はニコニコの笑顔でノートありがと！と言った。
「翔太さ、ノートわざわざ写さないでコピー取れば良くない？」
翔「うーん、確かにその方が効率はいいよねぇ。」
「じゃあなんで、」
翔「コピー取るより、ノート写した方が一緒にいる時間増えるじゃん？」
「.....え、？」
言葉の意味を理解するより先に顔を上げると、さっきの可愛らしい笑顔は消え、何かを企んでいるような悪い顔をした彼。
翔「だからぁ、わ・ざ・と。分かる？」
「なんで、そんなこと、」
翔「好きだからだよ。」
「え....」
翔「お前のことが好きだから一緒にいたかったんだよ。わざと講義受けてないのも、ノートを借りるのも、全部お前といる為。」
「うそ、」
翔「嘘じゃねぇよ。」
待って、
雰囲気が違いすぎて、心臓がバクバクしてる、
翔太じゃないみたい、
彼はジリジリと距離を詰めてくる。
翔「全部計算。やっと意識してくれたみたいだからさ、今日がチャンスなんじゃねぇかなって思って。」
ソファと壁の間に追いやられた私は、逃げ道を塞がれてもう一歩も動けない。
顔を近付けた彼は、フッと笑いそのまま唇を落とした。
「んっ、」
触れるだけの、優しい温もり。
翔「逃げないんだ？」
「っ、」
翔「それはAも俺のこと好きってことでいい？」
恥ずかしくて、言葉が出ない。
耐えきれなくなった私は、視線を外した。
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cleam(プロフ) - 愛さん» コメントありがとうございます！短編集なので、タイトルどおり『息抜き』になっていたら嬉しいです＾＾他担様にそう言っていただけると、書いてて良かった〜！と思えます( ；∀；)是非、ここだけは他色くんたちにハマってみてください！笑 (2021年2月2日 10時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 初めまして。こちらの小説大好きです。黒さんが一番好きなのですが、cleamさんのせいで青さんや他色まで気になって仕方ないです(笑)リアリティ過ぎ！大好きです！ (2021年2月1日 13時) (レス) id: ee826c6c27 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 雪の王子様さん» 嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです...！私も頭の中でこんな現実がいいな〜っていつも思ってるのでお仲間ですね（笑）情景が浮かびやすいようにしているつもりなのでそう言ってもらえてとても嬉しいです！お読みいただきありがとうございました（＾_＾） (2020年11月6日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - コメント失礼します。すごくドキドキしながら読ませていただきました！こんなことが現実で起こってくれたら…泣 描写の仕方などがお上手だったのでお話にすぐ入りこめました。素敵なお話ありがとうございました。 (2020年11月6日 19時) (レス) id: 0ec33589bd (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 黒糖きな粉さん» いえ！こちらこそありがとうございます！もう暫くお待ちください〜( ^ω^ ) (2020年10月7日 12時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年9月14日 22時
