１５６．蓮side ページ6
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先に家に帰る。
辰哉「おかえり、ラウール見かけてない？まだ帰ってこないんだよね」
蓮「ラウなら康二と帰ってくる」
辰哉「そっか、ってそれ康二とラウの」
話していいのかな。でも、結局バレるんだよね？
辰哉「なんかあったの」
蓮「ラウがトイレ行きたいらしいんだけど、近くの公園トイレないから、たぶん、間に合わない。で、康二に準備頼まれて俺はリュックもって先に帰ってきた」
辰哉「そっか」
蓮「うん」
急に降り出した雨。
辰哉「大丈夫かな」
ｶﾞﾁｬｯ..
辰哉「おかえり、うわ、びちゃびちゃ。お風呂沸かしてあるからそのまま行きな。濡れたとこ拭くから」
康二に抱っこされてされるがままなラウ。
ラウがずるいって思うのはダメなことなのに。
俺の方がお兄ちゃんだから、ラウに譲らないといけないのに。
ずるいって思っちゃう。
頭に大きい手が乗る。
照「なにぼーっとしてんの」
蓮「べつに、」
照「うらやましかったの？」
蓮「そりゃ、おれだって、、こうじに、ｷﾞｭｯ...」
照くんに抱きつく。
照「ん、蓮はお兄ちゃん頑張ってるもんな。っしょ...」
蓮「ｷﾞｭｯ...」
辰哉「おぉ、どうした？」
照「たまには兄貴しておこうと思って」
辰哉「そっか笑」
辰哉兄にはお見通しなのかな。
辰哉「ココア飲む人ー」
照「飲むー」
辰哉「蓮は？」
蓮「飲む」
辰哉「翔太と亮平は？どうする？」
翔太「なにがぁ？」
亮平「ふわぁ...」
寝てたんだ。
照「兄貴が作ってる間に着替えに行くか」
蓮「うん」
着替えさせてもらう。
照「っしょ...」
蓮「ｷﾞｭｯ...」
下に降りるとラウが出てきた。
ラウ「...」
康二「髪乾かさんと風邪ひいてまう」
ラウ「熱いもん」
康二「でも、風邪引いたら困るやろ？冷たいのもかけたるからじっとしといてや」
照「リビングでかけな？」
康二「おん」
康二は逃げないように足でラウを押えてる。
ラウ「逃げないのに、」
辰哉「ココア3人分しかなくて牛乳でチョコとかそうと思うんだけどいい？」
照「うん」
辰哉「とりあえず康二とラウはココアね。蓮もココアでいい？上手くいかない気がするから」
蓮「うん」
お兄ちゃんたちは牛乳でチョコ溶かしてるんだけどなかなか溶けないとか甘くないとか結構文句言ってる。
ラウ「ﾍｯｸｼｮﾝｯ...」
康二「だから言うたやろ？」
ラウ「ぅ..だってぇ...ｷﾞｭｯ..」
康二「あぁ、泣かんといてや」
康二俺にそんな優しくしてくれないじゃん。
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作者名：未来
| 作成日時：2020年12月19日 15時
