目黒くんと先輩ちゃん。 Ren Meguro (ページ4)

今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:61,881 hit

‧⁺ ⊹˚. ページ4

・

Ren

蓮「…………」

康「どうしたんめめ！元気ないやん…」

大「先輩に話しかけれたじゃん！」

それは嬉しいんだけど、

連絡先は拒否された。

一緒に帰れるのも嬉しいし

部活終わり迎えに来てくれるのも嬉しいけど

ご飯は拒否された。

正直言ってこれが初恋の俺は

恋の厳しさと

難しさに直面していた。

やっぱり渡辺って先輩と付き合ってるのかな、

付き合ってなくても、好きなのかもしれないし、

そう考えると答えは出なくて

出口も一向に見つからなくて。

後輩が先輩を好きになる漫画とかでは

後輩がグイグイ行って最後両思いになるんだよね。

今の俺には無理そう。

康「元気だしてよ、めめ！」

なんか失恋したみたいで

心のどっかが泣いてる。

ずっと考えているうちに、

気づけば部活の時間になる。

外練をしている先輩も

心做しかぼーっとしているように見えて

それが俺のせいだったらいいなと願った。

「めぐろくーん！」

遠くから聞こえてきた大好きな声

帰る準備万端の先輩。

蓮「先輩！」

俺が笑うと

先輩も大きく手を振って笑った。

胸の奥がじんじんして

なんとも言えない気持ちになった。

「お疲れ様目黒くん」

蓮「先輩…なんで名前、」

「けっこー前から知ってた｣

さらっと名前を口にした先輩

いつの間に知られていたのかはよく分からないけど

それだけで心がうきうきした。

蓮「A先輩、」

俺が先輩の名前を呼ぶと顔を赤らめる先輩

これ、期待してもいいのかな、

なんて思いながら空を見た。

・