検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:11,341 hit

キスの小話。#Both ページ6

【メガネ】西郷さん

「あっ…」

キスをしようとしらカチャッと何かがぶつかる音がした。

「あっ…ごめん」

邪魔だよね。そう言いながら西郷さんは分厚いメガネを外そうとした。なんだかその仕草がとても可愛くてつい煽ってしまった。

「ねぇ、西郷さん?キスが上手な人ってメガネかけてても上手いんだって。」

「…へぇ、じゃあ私が上手くなるまで付き合ってくださいね。」


【37.5℃】坂本さん

「あー。こーれは完璧に風邪だね!!」

「でもまだ微熱じゃん」

「されど微熱だね」

でもさ、坂本さんはそう言って私に近づいてきた。
ガタッと言う物音が空気を変えた。

「え、ぇっ、と、あの」

「…」

だんだんと距離が詰まっていく。だんだんと血液が沸騰してくる。目眩がするほどくらくらしてる。
きれいな顔が近づいて、唇が触れる。

「…移る、よ」

「もう移ってる。」

坂本さんの顔は真っ赤だった。


【誘ってきたなどと供述しており。】西郷さん

「いや。普通にそこはアカンと思わん?」

「あーうんうんw」

「ほんまムカつくわぁ、折角大阪出て北海道(こっち)来たのに坂ちゃんは編集とか言うて全然こんし、呑みに行くの楽しみにしてたのにさ、ほんまどうかしてんで」

「まぁまぁ、坂本さんも忙しい身ですし、」

「そう言えば西郷と坂ちゃんって彼女とかいるの…」

「いやどっちもいないけど」

「ふーん…」

「Aは、いるの?」

「おったらもう言うてるし、唇だってとーに奪われてますぅ〜」

「誰にさ」

「今日から彼氏になってくれた人に」

潤った唇と綺麗な目が私を見た。
我慢ができなかったというのが動機。
誘ってきやがった。ってのが建前。

Sugar#坂本さん→←純愛#西郷さん



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のりこ | 作成日時:2018年4月17日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。