Hoffnung (ページ5)

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早く話したい

青年はどんな子なのだろうか

明るい子なのだろうか

冷たい子なのだろうか

はたまた争いを好む子なのだろうか

想像が膨らんでゆく

もはや争いなんてどうでもいいらしい

最初は争いに参加するために来た筈だが…

もうその考えすら今の彼の頭の中にはなかった

今か今かと待っていたとき

ﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ

手を払う音が聞こえた

やっと終わった!!

今がチャンスだ!

そう思った彼は声を出した

｢ねえ!そこの君!｣

…

え?聞こえてないの?

あれ?俺普段から声が大きいと言われるくらいなのに?((

もういいや!突撃だ!

じっとするのが苦手な彼にとっては争いを待つことさえ苦痛にも感じていた

そう決めると走りながら声を出した

｢いや!ちょっと待って!無視しないで～!｣

ｺﾞﾌｯ

あ、やってしまった

勢いよく走ったせいで青年の体に激突してしまったのだ

やばいと顔を見るがどうやら怒ってはなさそうだ

よかったと心の中でホット溜息をついて話す

…青年はとても困惑しているとまでは彼は読み取れなかったらしい

｢ねえねえ!俺らのチーム来ない?｣

やっと言えた!心の中でガッツポーズをした

青年の返事はこうだった

｢は?｣

…当たり前であろう

でも、彼は青年の言葉に戸惑っていた

え、は?って言われちゃった

どうしよどうしよ

そう困惑していると

｢あの、どいてくれません?｣

言われて気づいた

彼は青年に抱きついたまま話していたことに

…どうやったら気づかないのか教えてほしいくらいに

まあ、それほど青年に話しかけれたことが嬉しかったのだろう

｢あ!ごめんね!気づかなかった!｣

青年はさらに困惑した

え?抱きついているのに気づかない?

こんな人もいるのだと

とりあえず結構やばい人だということだけは理解しているらしい

彼はそう思われていることにも気づかない

…どれだけの頭のネジがはずれているのか

…

しばらく無言が続いた

そんな時、青年が聞いた

｢あ、あの、チームに入るって??｣

急に言われたことを頭で考えたがなんにもわからなかったため聞いたのだ

｢あ!えっとね、君始末屋でしょ?今の争いを見る限り一人なのかなと思って!｣

彼は答えた。本当の意味は答えていないのだが

｢一人…ああ、そうですね。一人です。｣

｢あぁ、よかった!これで仲間がいたらどうしようかと思った｢なんで俺なんすか。｣

｢別に俺じゃなくてもいいんじゃないすか?｣

青年はとても不思議に思っていたのだ