Hoffnung (ページ37)

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｢…は?｣

思わず声に出す

ムカつく?たったそんだけの理由で相手を傷つける?

ふざけてんの?

ラウールはとても苛ついていた

｢ﾌﾌｯその反応今までで初めての反応だ!君ほんと面白いね!｣

相当狂ってるのかラウールの反応を楽しんでいる

もう1人の方は

｢ﾊｱ、そういう反応ムカつく｣

ｶﾞﾊｯ

ラウールを殴った

どうやら相当怒りっぽいようだ

｢ええ、もう殴っちゃうの～?｣

もう少し反応見たかったのに～と不貞腐れている

こちらのほうが狂ってそうだ

何もできない…抗うことすらできない

ラウールは自分の無能さを感じていた

｢まあいっか!｣

とその言葉が発せられてから次々と殴られる

｢ｯ…｣

苦しみのあまり涙を零す

｢あれ?あんな態度とってたのにもう泣いちゃうの?｣

な～んだとがっかりめに話す

｢お前、弱っちいな～｣

満足そうに話す

残念ながらもう反抗する気力もない

なんか疲れたと一人が言うと

…一旦戻んぞと言って2人は出ていった

早く助けて…

そう祈ることしかできなかった

既に体はボロボロ

先程やられたことを思い返すだけでも反吐が出る

…自分の力ではなんとかできない

そんな感情がこみ上げてきた

ごめんなさい…俺、油断して、自分の力を過信してた

迷惑をかけてしまった仲間に申し訳なさが出てくる

普段どれだけ助けられていたか

一人でいるせいかマイナスの事ばかり考えてしまう

涙が止まらなくなってしまった

ああ、怪我は嫌いだ

ｵﾗｧ

ｻﾞｼｭ

ﾄﾞﾝｯ

外から何か聞こえてくる

すると

ﾄﾞﾝｯ

ﾄﾞﾝｯ

ﾊﾞｺｰﾝｯ

扉がぶっ壊れた

わけがわからず扉の方を見ると

そこには岩本と深澤が

ちらほら戦闘中の姿見えるのは小柄な佐久間だろうか

ああ、来てくれた

仲間の顔を見るだけで安心した

すると敵が部屋の中にまで入ってきた

どうやら相手が多いようだ

こんな時でさえ何もできない…

と悔しさを感じていると

｢ｯ!!ラウ…!｣

ﾊﾟｧﾝｯ

銃声音が響いた

周りを見ていなかった為、敵に狙われているのにラウールは気づかなかった

思わずぎゅっと瞑った目を恐る恐る開けると

そこには目の前に倒れている深澤の姿

背中からはどくどくと血が流れている

｢ｯねえ!ふっかさん!しっかりして!｣

わけがわからぬまま声をかける

嫌だ嫌だ嫌だ

もうあんなこと起こしたくない

僕なんか庇わなくてよかったのにｯ!

なんとか這いつくばって側によるも深澤は硬く目を閉じている