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EP2.月の首飾り〈10〉 ページ22

コナンside

夜桜さんが小さく呟くと辺りに風が吹き始め思わず目を閉じてしまう。


「さあ、行きましょうか」


夜桜さんにそう言われ目をうっすら開けると、そこにいたのはとても綺麗な白い狐だった。俺は差し伸べられた手を取り狐の上に乗ると、狐は何も言わずに空へと駆け上り始めた。


俺は蘭にメールを打ちながら、夜桜さんの腕の中で寝ている安室さんを横目に見た。


安室さん、無理してたんだな。でも、安室さんが熱出すのなんて珍しいな、何かあったのか?もしかして、昨日の大雨の中外に出てたり…





「ーーーー(なまえ)」





今、安室さん(なまえ)って…


「夜桜さん?大丈夫?」


「ええ、大丈夫よ」



一瞬だけ夜桜さんの顔が曇ったような気がした。(なまえ)って誰の事だ…?


「ねえ、夜桜さん。夜桜さんが持ってるネックレスってお母さんに貰ったやつだったよね?」


俺の質問に夜桜さんは「そうよ〜」とだけ答えた。その声は少し悲しそうにも聞こえる。いつも明るい夜桜さんとは違って、今は遠くを見つめてるような…そんな感じがする。


あ、蘭から返信きたのか。よし、大丈夫そうだな。


「夜桜さん、蘭からメールで大丈夫だって来たよ。先に準備しててくれるみたい」


「あら、ほんとー?よかったわ〜、これで一安心ね」


後ろを振り返って優しく微笑む顔には、さっきの雰囲気は無くなっていた。「うん、そうだね」と一言だけ返すと夜桜さんはまた前を向いた。




「コナン君は、もし大切な人が急に目の前から居なくなったら…恨むかしら?」




突然の質問で俺は驚いて何も返せなかった。大切な人…蘭が急にいなくなったら?いや、俺はそもそもいなくなった側だし…


「ごめんなさいね〜、変な質問しちゃったわね。気にしないで〜」


夜桜さんは「もうそろそろ着くかしら〜」と話題を逸らすようにして辺りを見渡してる。


今度安室さんに(なまえ)って人のこと聞いてみるか…あと、ネックレスのことも調べてみることにしよう。


ペアネックレス…って、結構色々あるんだな。月の形をしてるやつは…夏祭りでよく売ってるのか。これって有名な祭りだよな、確か蘭も行きたいって言ってた…


でもこの祭り、事件があったらしいけど…この事件が何か関係してるのか?


この2人の関係って一体……

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唄海(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラさん初めまして、コメントありがとうございます!オチは今のところまだ未定です。五条オチもいいですね!考えさせていただきますね。応援よろしくお願いいたします! (2022年7月31日 12時) (レス) id: 7262bd6081 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年7月24日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唄海 | 作成日時:2022年6月5日 18時

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