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EP2.月の首飾り〈5〉 ページ17

「七海くん、哀ちゃん1人だと心配だからあなたも一緒に行ってあげてくれる?私は警察に連絡してくるわ」


夜桜は携帯を取り出し少し離れたところに行こうとした。


「ええ、分かりました。夜桜さん、連絡した後……貴方はどうするのですか?」


七海は夜桜の肩を掴み聞いた。彼女は微笑みながら、「そうね〜……あの子達が心配だわ〜」と言う。


「そうですね……子ども達とあの女性は私に任せてください」


最後に、「お気をつけて」と付け足し、七海は子ども達を連れて被害者の女性の方へと向かった。灰原はすでに女性に事情を聞いているようだ。


バッグを取られた女性は、「あの中にはさっき買った大切な時計が入っているのよ……」と、とても悲しそうに泣いていた。


「ご安心を、警察には連絡済みです。きっとすぐに見つかりますよ」


七海は女性をなだめるように言った。子ども達も女性を励まそうとしている。


「そうですよ!きっと大丈夫です、あんな悪い人たち許せません!」


「そうだそうだ!ぜってー許せねー!!」


女性は子ども達の姿を見て元気が出たのか、「そうね、ありがとう」とお礼を言った。


お礼を言われ、元太と光彦は嬉しそうにしていたが、歩美は不安そうな様子だった。七海は、「どうしました?」と聞くと歩美はうつむきながら答えた。


「コナンくん、一緒に行っちゃったけど大丈夫かな……」


歩美の震えている声を聞いて、七海は頭を撫で目線を合わせ優しく微笑んだ。


「きっと大丈夫ですよ」


七海はそう言うと夜桜がいた場所に目線を向けた。





ーーそこに夜桜の姿は無くなっていた。

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唄海(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラさん初めまして、コメントありがとうございます!オチは今のところまだ未定です。五条オチもいいですね!考えさせていただきますね。応援よろしくお願いいたします! (2022年7月31日 12時) (レス) id: 7262bd6081 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年7月24日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唄海 | 作成日時:2022年6月5日 18時

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