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飯田はレシプロバーストで轟に迫った刀の刃を折り、鬼道のアシストでステインを蹴る。
「飯田くん！」
「解けたか。意外と大したことねぇ個性だな」
「轟くんも鬼道くんも緑谷も、関係ないことで申し訳ない」
「また、そんなことを・・・・」
「だからもう、三人に血を流させるためにはいかない」
「感化され取り繕うとも無駄だ。人間の本質はそうやすやすと変わらない。お前は私欲を優先させる偽物にしかならない。ヒーローをゆがませる社会のがんだ。誰かが正さねばならないんだ」
「時代錯誤の原理主義だ。飯田、人殺しの理屈に耳貸すな」
「いや、やつの言う通りさ。僕にヒーローを名乗る資格など、ない。・・・・それでも、折れるわけにはいかない。俺が折れればインゲンニウムは死んでしまう」
「論外」
ステインの目が赤く光る。それにやばいと思った轟が炎で攻撃する。ノーマルヒーローは逃げろと言うが、そんな隙はないという鬼道。鬼道は飯田を轟に任し、緑谷のもとへ行く。
「大丈夫か緑谷！」
「鬼道くん。足が・・・。飯田くん！」
緑谷は飯田の腕にナイフが刺さるところ見て叫ぶ。
「・・・・動けるが、その傷だと戦えないな」
「いや、・・・・今は！」
緑谷は個性を発動させ、大きく飛び上がる。
「緑谷っ！」
緑谷と飯田がステインのもとへ飛び上がる。
「「いけ！」」
緑谷が殴り飯田が蹴る。ステインはそれを同時にくらった。
「やった・・・」
「まだだ！」
鬼道が叫ぶと、ステインは飯田を刀で斬ろうと振ったが、間一髪でよけ、飯田がもう一発蹴りを入れ、轟が炎で攻撃する。
落ちる二人を空中で浮かせ、轟のもとへ下ろす。
「立て！まだ奴は・・・」
氷柱で倒れているステイン、ジーっと見るが反応がない。
「気絶しているな。拘束して通りにでるぞ」
「う、うん」
「武器は全部外すぞ、ロープは予備の捕獲用ロープがある」
「ありがとう、鬼道くん」
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作者名：tOuka | 作成日時：2018年7月27日 11時
