episode75 ページ28
si「ま、何が言いたいかって言うとあまり一人で溜め込まないでねってことやね。君と境遇の似ているひとらんもいるし。あとほら、トントンもいるし」
rb「なんか悩みあるならこうやって酒囲んで俺らに相談するのもアリやで！」
ht「ふふ、それはロボロが呑みたいだけでしょ」
ぽんぽん、と労うように優しく撫でられ、思わず顔を伏せる。ああ、私もこんな上司がいてくれたなら……また違った結果になっていたのかな。
ずっと一人で、耐えてきた。誰かへの甘え方なんて頼り方なんてとうの昔に置いてきた。……はずなんだけどなぁ、
「……頼りにして、ます」
ht「ふふ、もし何かあったら先輩たちに任せなさい」
せんぱい。先輩……
ひとらん先輩、ロボロ先輩、ぺ神先輩。
私は酒が入ったグラスを零さないようにそっと置いて、むにむにと頬を触る。そんな私を不思議そうに眺め、ロボロさんは「どしたん？」と可笑しそうに笑った。
「いや、あの……これから先輩って呼んでいいですか？」
rb「へ？俺らを？」
「形式上の先輩は沢山いましたけど、先輩と呼べるような先輩なんて居ませんでしたし……軍では目上の人には様付け必須でしたので…、ちょっと嬉しくて……あ、嫌ならいいです！」
ぽかーんとした表情をする三人を目にして、私は思わずカーッと顔が赤くなる。恥ずかしい、一人勝手にはしゃいでしまって…
むにむに、と顔を揉みながら恐る恐る彼らに再び目を向けるとニヨニヨと何やら生暖かい笑顔を浮かべていた。
si「んふふふ、ええよええよ。全然ええよ、むしろ大歓迎」
rb「くふふ、アイツらがどんな反応するのか楽しみやな」
ht「自分で言ってなんだけど、なんだか恥ずかしいね」
そんな彼らの反応が恥ずかしくて、私はやけくそになって「頼りにしてますね先輩！」と言ってグラスに残っている酒を一気に煽った。
あー、もう。これもそれも全部酒のせいだ！
顔が赤いのも、変な気分になっちゃったのも、柄にもなく顔が緩んじゃうのも、全部全部お酒のせい。
そう自分に言い聞かせて、未だに生暖かい視線を送ってくる三人を無視して、腹いせにと一番高そうなボトルの栓を開けて、トプトプと自身のグラスに注いだ。
si「明日トントン辺りに自慢しよー」
rb「……トントン、変にいじけると引きずって面倒臭い事になるから、アイツだけはやめといた方がええと思うよ」
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蛇狐(プロフ) - #ゆー@金欠民族さん» ありがとうございます！自分のペースで頑張っていきます！ (2020年12月11日 16時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@金欠民族 - 後編決定おめでとうございます！！ばちくそにおもろいです！！ ゆっくり、ゆっくりでいいんで続き待ってます！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月10日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 妖々 梅雨里さん» 仕事の都合上、更新するペースはまちまちになってしまうと思いますが、頑張ります！ (2020年9月12日 21時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
妖々 梅雨里 - 更新ゆっくりと頑張ってくださいね〜無理をしたらちょっと……ね〜。 (2020年9月12日 12時) (レス) id: f5b2ce54f6 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - アズライト@pitterさん» ありがとうございます！これからもビシバシと物語を進めていきます！ (2020年8月20日 0時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年8月19日 8時
