episode73 ページ26
……なんて事があってから早1週間。
仕事中は必要最低限の会話。それ以外の時間は尽く無視。という感じにミカエルとの関係は縮まるどころか溝が深くなるばかりで、困難を極めていた。
その件以外に関しては至って良好。銃の試作品がそろそろ完成しそうだし、幹部や部下たちの交流も可もなく不可もなく。そのことも相まって、より一層浮き出てくるミカエルとの問題……本当に何とかしなければ。
──なんて、不安が顔に出ていたのだろうか。
rbr「ほらほら、あんさんの地元の酒やで！飲め飲め〜」
ht「ばか、いきなりウォッカをストレートでなんて飛ばしすぎだろ。最初はもっと度数が低いのから…」
「あ、いや。全然大丈夫ですよ、」
si「これは期待の新人だ」
どうしてこうなった？
時は遡り数十分前。
夕食を食べ終え、真っ直ぐ部屋に戻ろうとした所で半ば強制的にこの4名に連れてこられたのは、ひとらんさんの自室。
彼の出身である極東の国のものだという草色の独特の香りがする「畳」と呼ばれるものが敷き詰められた床に座らせられ、ドン、と目の前に置かれたのは大量の酒。
幹部きっての酒豪の集まりだという彼らは、こうして集まって定期的にアルコールを体内に流し込んでいるようで…
rbr「えー、あん時の晩飯に言ったと思うけどもうAは晩酌チーム加入済み(強制)なので嫌でもこれからおじさんたちの酒飲みに付き合ってもらいまーす」
ht「今回談話室の使用許可取るの忘れちゃったから、初回は俺の部屋で我慢してね」
なんて言葉と共にあれよあれよと流され、気がつけば軽い雑談を交えながらアルコールをチビチビと体に注ぎ込んでいた。
まぁ、ただ酒飲めるならなんでもいいか。
という感想と共に酒を煽っていると「さてと…」といつもより少しだけ蕩けた口調でペ神さんが口を開いた。
si「Aちゃん、ミカ君のことで色々と頑張ってるみたいだけど……首尾はどうなん？」
「…………仕事に支障はきたしていません」
ht「ふは、なんて顔してるの」
ちょうど心の負の種を抉る質問が急に飛んできた為か、私は「う、」と顔を歪めながら小さな声で答える。ああ、もしかしてこれが本題か。
「ミカエル…との……距離感というものが中々掴めなくて……話しかければかけるほど心の壁が厚くなるといいますか、なんと言いますか…」
段々と小さくなっていく言葉。まったく、情けない。
そんな私にロボロさんは心底不思議そうな顔をして口を開いた。
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蛇狐(プロフ) - #ゆー@金欠民族さん» ありがとうございます！自分のペースで頑張っていきます！ (2020年12月11日 16時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@金欠民族 - 後編決定おめでとうございます！！ばちくそにおもろいです！！ ゆっくり、ゆっくりでいいんで続き待ってます！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月10日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 妖々 梅雨里さん» 仕事の都合上、更新するペースはまちまちになってしまうと思いますが、頑張ります！ (2020年9月12日 21時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
妖々 梅雨里 - 更新ゆっくりと頑張ってくださいね〜無理をしたらちょっと……ね〜。 (2020年9月12日 12時) (レス) id: f5b2ce54f6 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - アズライト@pitterさん» ありがとうございます！これからもビシバシと物語を進めていきます！ (2020年8月20日 0時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年8月19日 8時
