栗花落姉妹はシスコンすぎる【鬼滅の刃】

蝶々さんの悔やみ ページ9

しのぶsied


「蟲の呼吸 蝶の舞・戯れ」


ふぅ〜ギリギリ間に合いました。

目の前で死んでいく鬼を冷めた目付きで見詰める


本当に鬼はこれだから嫌なんですよ！！ｼｭｯｼｭｯ


あと少しで、この少女が喰われるところでしたね

危ない危ない...


不法侵入は非常事態ゆえに見逃してくださいね


被害者はこの子、一人...

違いますね。台所が血生臭いです


そっと台所を覗いて見ると


「ｯ...」


あぁ...遅かったみたいです


私は無惨にも亡くなっている老夫婦に手を合わせた


「私が遅れたせいで...申し訳ありません」


これだから本当に鬼は嫌なんです...

人を見境なく襲う
鬼は待ってくれない

だから私達、鬼殺隊がいるというのに


悔やんでいてもしょうがないですね

そこのお嬢さんの安否を確認しましょう


一見、ただの気絶ですが、致命傷がないとも...


そう思い、お嬢さんの体を見た


「...！？カナヲ...？
いや、カナヲはこことは正反対な地での任務なはず...

なら、この人がカナヲのいうお姉さん？」


ならば尚更、急いで手当てをしなければ..

着物の裾を破り、傷口を縛る


やることをやった私は隠の到着を待った


その間に家の探索を行う

そして、お嬢さんが鬼に喰われなかった要因を考える


老夫婦とお嬢さんが襲われたのは時間差があった...
血の固まりかた的に...

ということは、少なくともお嬢さんは老夫婦が襲われた後に鬼に見つかったのだと思います


そして一つの結論に至った
お嬢さんが助かったのは湯呑みをしていたからですね

湯呑みをしていたから匂いが消え、鬼に見つからなかったのでしょう


しかも先程見てきましたが、風呂場は母屋から離れていました


それが不幸中の幸いというか...


「胡蝶様！到着致しました！！」


あら、来たようですね...

「ありがとうございます。
このお嬢さん、応急措置が終わったら蝶屋敷に運んでくださいね」

「はい！」

狂った彼女と本当の自分→←赤い月夜に見た悪夢

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す