【鬼滅の刃】声が出せない女の子

蝶屋敷とは ページ6

(す、凄い･･･何これ･･･お屋敷･･･？)

かまぼこ隊の3人に連れられAがたどり着いたのは見た事が無いほど立派な屋敷だった。

炭「ついたぞーA。ここが蝶屋敷だ！」

「ほぅ･･･」とため息が漏れる。

???「あら、お客さんですか？」

蝶の髪飾りをつけた女の人がこちらに声をかけてくる。
不思議な色合いの羽織りは、きっと蝶々を模したものなのだろう･･･でも綺麗な色だ。

???「初めまして、私は胡蝶しのぶです。あなたは？」

自分に語りかけられていることに少し遅れて気付き、ハッとする。
無視をしたと思われないように、急いで紙と鉛筆を取り出す。声が出せないのは、こういうときに少し不便だったりする。いや、たまに少しどころじゃなく不便なのだけど。
･･･毎回名前を聞かれる度に書くのはめんどくさいから、今度から名前だとか挨拶だとかを書いた紙を持ち歩いてみようかな。

[私はAといいます]

し「Aちゃんですか。良い名前ですね」

にこり、としのぶさんが微笑んだ。綺麗な人だと思う。

(私も大人になったら、こんな綺麗な人になりたいなぁ)

炭「実はかくかくしかじかで･･･」

炭治郎さんがしのぶさんに説明している。
この「蝶屋敷」なる場所に来るまでに3人の名前を書いてもらって覚えた。
私を拾ってくれた伊之助さんの名前は炭治郎さんが書いていたけど、どうやら伊之助さんは文字の読み書きが出来ないらしい。
どうやって会話をすれば良いんだろう。

し「･･･なるほど、そういうことですか。分かりました、こちらでお預かりしましょう」

炭「ありがとうございます！」

どうやら話がまとまったらしい。
炭治郎さんに目配せされたので、私は「よろしくお願いします」と口を動かして頭を下げた。

これからはこの蝶屋敷で面倒を見てくれるそうだ。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
いつの間にお気に入り登録者さんが10人越え！？1日で500hit！？ありがとうございます･･･
鬼滅パワー凄いですね･･･

綺麗な花には毒がある→←いざ、蝶屋敷へ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す