第8話 ページ12
「キャアッ！あそこにいるのって…」
「アカデミーで見られるなんてラッキー！」
ひとしきりセイとエマと話した後、私は家に帰るためにアカデミーのエントランスホールにいた。
先生が言っていた通りテーブルシティを巡っても良かったのだけど、田舎者には少し疲れた。
早速帰りたかったのに、なんか周りから黄色い歓声があがっている。
視線を追ってみると、二人の男女がいた。
女性の方は灰髪のサイドテールで黒いメッシュが入っている綺麗な人だ。
男性の方は白髪で毛先は黒くなっていて、紺色の上着を羽織った人。
誰だろう？芸能人…とかかな。
仲良さそうに話しているようだけれど、きっと私には関係ないだろう。
そう思ってお二人の邪魔にならないように横を通り過ぎようとした。が、
「あれ、そこの君…」
女性の方に声をかけられた。
今日はいろんな人に声をかけられるなぁ、転校生ってだけで注目を浴びるのかな。
「どうかしましたか？」と応える。
するとその女性は少し笑って首を横に振った。
「いやぁ、何でも無いよ」と言う。
本当にどうしたんだろ？重要ではないことなんだろうか。
男性の方は私を一度見て、女性の方へ向く。
「こいつだれ？」
「あはは、直に知れるわよ」
「へー…どうでも良いわ」
この人たちが付き合ってるのか？用がないなら行ってもいいかな。
「行ってもよろしいでしょうか？」
聞くと女性が私を向いて言った。
「ええ、引き止めてごめんね」
じゃあ早く帰ろう。
そう思って足を進めると、後ろから女性の声が聞こえた。
「…アヤナによろしくね」
え、と振り返るが女性は視線を外し男性を話を続けている。
「アヤナ」ってまさか。
アヤナは私の従姉妹で同い年。ピンクアッシュの髪が特徴的な子だったことは覚えている。
彼女も私と同じ超ド田舎で生まれたのだが、すぐにどこかへ行ってしまったということは聞いているが、それがどこか全く知れていない。スマホロトムなどパルデアに来るまで持ったことはなかったため、連絡の手段は無かったのだ。
知り合いなのだろうか。聞いてみたいけど、もう彼らに話しかけることはできなさそうだ。
スマホロトム、といえば。先程セイとエマとは連絡番号を教え合った。転校早々、チャンピョンと四天王一人と友達になれちゃうんなんて我ながら凄いなぁ。
ふふっ、と思い出し笑いをしてしまった。
そして私はまた、家へと歩き出した。
「あら？ハル今日は帰ってきたのね。明日から寮生活よ」
え？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白峰凪 - bad angelさん» わ、17話が非公開になってました^^;ご指摘感謝します‼︎ (6月18日 19時) (
レス) id: 367eca1ae4 (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 戦術/状態異常させていく。その他/特に無し作者roofermiho1002 (6月14日 21時) (レス) id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 容姿/茶色のロングストレート、黒色の瞳相棒/バクフーン口調/初対面は敬語で仲良くなるとハキハキと話す一人称/私二人称/さん、くん仲がよい人/特に無し仲が悪い人/特に無し 相棒以外のポケモン/メタグロス、ハクリュウ、パラセクト、ゲンガー、ピクシー (6月14日 21時) (レス) id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 参加希望します。【名前/リュナ募集枠/主人公の田舎の幼馴染み性別/女子年齢/15歳性格/明るく優しいのんびりや (6月14日 21時) (レス) @page1 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
bad angel(プロフ) - １７話とんで１８話になってます！ (6月10日 20時) (レス) id: 443db6e70e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
