彼氏 09 ページ9
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「はあ？マジでその条件提示したわけ？彼女の気持ち利用しすぎじゃない？ふざけてんの？」
幸に怒鳴られ縮こまる俺。
結局、万里が零した「条件」という事に過剰反応した左京さんに脅しをかけられ洗いざらい吐き出された。
まあ談話室でそんな事話してたら嫌でも皆の耳に入るし、俺は左京さんと幸の前で正座させられている。
「あーもう、彼女に会わせればいいんですよね！？」
「その言葉、忘れんなよ」
と、ドスの聞いた左京さんの声に俺は少し身震いしながら足を伸ばす。
やっと正座から解放され、足がめちゃくちゃ痺れて動かない。
つら、と思いながらゲームを起動させると、太一が「彼女さんって可愛いんすか！？美人なんすか！？」と聞いてきた。
「ウチの会社で比べると顔的には中の下くらいかな」
「先輩…仮にも彼氏なんですけど。まあ、ウチの会社で考えるとそうなってしまいますが…」
可愛い一面もあるんですよ、なんて出かかったけど声には出さなかった。
そう言われると誰だってそんな一面見たいと思うし、それは俺だけの特権でいて欲しいから。
なんて思ってはいるけど、まず惚気だ惚気！って万里に茶化されるに決まってる。
だから言わない。
「至サンの所の会社はレベルが高いんスね…」
「太一もその辺にしてもう寝な、明日も学校あるんだろ？」
「中高生達も早く寝ろー」と臣と綴が声をかける。
俺も足の痺れがだいぶ取れたので城に戻る事にした。
「万里、共闘は明日でいいでしょ」ときっと付いてきている彼に声を掛ける。
「んー、それはイイっすけど、彼女ってどんな人なんすか」
「会えばわかるよ、」
「じゃあ楽しみにしときます」と、にこやかに万里は自分の部屋に戻って言った。
突然LIMEの通知音が2回聞こえた。
こんな夜遅くに誰だろうと思いトークを開くと、Aちゃんからだった。
『今日はありがとうございました』
『おやすみなさい』とシンプルに書かれてあり、少し頬がゆるくなった気がした。
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白身魚(プロフ) - natugyuさん» comme thanks* 面白いと言って頂き感謝の言葉しかないです。最初は至さんをこんな性格の悪い奴にして大丈夫だろうか、と不安がありましたが心強いです。夢主ちゃんも心広すぎて少しは茅ヶ崎怒れよお！って思いながら書くときもありました笑 更新頑張りますね(*´ｪ`*) (2018年5月16日 20時) (
レス) id: d04133848a (このIDを非表示/違反報告)
natugyu(プロフ) - とっても面白いです！至さん推しなのに夢主ちゃんの健気さに胸を打たれてしまいましたｗ (2018年5月16日 16時) (レス) id: 5862bce5b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白身魚 | 作成日時：2018年4月22日 20時
