【銀魂】空から女の子が降ってきました。11

第四百ニ訓 ページ24

『信女ちゃ、』





信女ちゃん、と私が言おうとすると…



彼女は、不意に戦闘態勢を解いた。






『………えっ、』





刀を鞘に納めていて、更に悪意も感じられない。





『えぇと、信女ちゃん？』





拍子抜け、とでも言うように首を捻っていると…まるで興味が無くなったとでもいう様にくるりと信女ちゃんは踵を返し。


あろう事かそのままヒュッ、と音も無く走り出したのだ。





『えぇっ！？』



沖田「………あの女、何だったんですかィ」



『分からないけれど……でも、相当の手練れなのは確か。』





こうしちゃいられない。早く行かないと鉄君が殺されてしまう。






『とっ、とりあえずザキ！！君は影が薄いから、あの…アレ！！囮になろう！』



山崎「ちょっと動揺してるからってその作戦は流石に無いでしょうが！！」





とりあえず信女ちゃんを追い掛けようと足を動かしました。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





＿＿＿＿＿＿





＿＿







＿＿＿＿ザシュッ、







「うわぁぁあアッ！！」



「「「『………。』」」」







＿＿＿＿＿＿ドシュッッ、






「ギャァァッッ、」





「「「『………。』」」」





ただいま信女ちゃんを追い掛けてビルの中を走り回ってる最中なんだけど…





とんでもねぇ。






(一瞬で急所を捉えてそこを一突き……そして、あの速く鋭い剣筋…流石とでも言った方が良いのかな)





恐らくアレは一瞬で人を殺す為に作られた剣法…名前は確か、





『暗殺剣……』



近藤「Aちゃんは見廻組のあの女と知り合いなのか？」



『え、あ、まァはい……懐かれた？っていうか』






ボソッ、と暗殺剣の事を呟くと、近藤さんが走りながら此方を見て聞いてくる。





沖田「ホント、どこで人脈広げてくんだか…諸々終わったら詳しく聞かせてもらいやすから」



『ゴメン……』





待って総悟の目が冷たい怖いマジで。





山崎「それより大丈夫なんですか！？あの人あんなに人を斬って騒いで…このままじゃ俺達の存在がバレて鉄の首まで斬られちまいますよ！！」






うーん、確かにね。



見つかっても鉄君が殺されても……どっちに転んでも最悪ってワケだ。どうするかなー。





頭を悩ませていると……







沖田「………A、ここァ俺に任せてくれやせんかねィ」







総悟が何でも無い様に言った。









『……ぅえっ？』









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