第三百九十ニ訓 ページ14
『……』
そのまま鉄君の言葉を黙って聞いた。
鉄之助「副長は小さな体で必死に兄上を護ろうとしただけじゃないですか…立派な…兄弟です！」
私には兄がいないから……二人の気持ちは分からない。
けれど、大切な存在を護れなかった時の空虚さは分かる。
トシに鉄君の言葉が響くか、だな。
鉄之助「自分は副長が羨ましいです…だから……どうか兄上から逃げないであげて下さい！
アナタ……バラガキのトシでしょ」
土方「………」
鉄君の言葉に、トシは……紫煙をフゥ…ッ、と吹いた。
その顔は、明かりの逆光で見えないが……
土方「…ったく何処のどいつだ…アホに余計な事吹き込んだ奴ァ」
ハイハイうちの局長さんでーす。
土方「いいか、今度俺の前でその名を口にしてみろ………」
『！』
トシが脅迫じみた事を言って床を軋ませながら…道場から出てくる。
土方「全身の穴にマヨネーズぶち込んで殺すぞ」
マヨネーズだったぁーーー。
果たしてマヨネーズは脅迫に入るのか。
(………いや……あの土方スペシャルなるものは完全に劇物ダケド……)
味を思い出して吐きそうになっていると。
土方「……………何やってんだお前」
『ぎゃぁぁぁマヨネーズだぁぁぁぁぁ！！！』
土方「誰がマヨネーズだ！！！！」
マヨネーズに見つかった。
やべっ…、大声出したせいで近所迷惑になるかと思ったけど…
鉄君の反応が無い感じからして…もしかして気絶してんのかな？それなら今だけトシのスパルタさに感謝だわ。
土方「テメーはもう近所迷惑だろーが」
え、心読まれたんだけど。
土方「………結局お前何してたんだよ」
そして、ふりだしに戻る。
ー
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます！そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです！図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (
レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです！ぱっつぁんですね、頑張ります！バラガキ篇も頑張りましたー！！これからも宜しくお願いします！ (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年3月3日 13時
