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城の中は人がいなくて不気味に感じた。トシの名前を呼んでも返事はなくて、その度に浮かんでくる嫌な思考に頭を振った
人の気配はこの城の一番上からした気がした。
急な階段を一気に駆け上がる
「トシどこにいるんだよっ…」
きっと綺麗に掃除されていたであろう階段の黒塗りの木々も、砂まみれになっていた
「____ふざけるな___!」
階段を駆け上がっている途中、トシの大きな声が聞こえた気がした
その声は階段を登るにつれて大きくなる。
誰と言い合いをしているのだろう。相手の声は低くて、何を喋っているかは聞こえなかった
「はぁ…っ…くそ…疲れた」
ある襖の前で少しの間足を止めた
ここから確実に声がしている
そこに立って初めて、トシが誰と言い合いをしているのかが分かってしまった
私は、入るべきか入らないべきか。なんて迷っている暇はなかった。こいつらが喧嘩をするときはいつも厄介事が付いて回る。
早く私が仲裁に入らないと殺し合いが始まってしまうのだ
…いや、時すでに遅し。刀の交わる音が聞こえる
階段を駆け上がって上がった息を整えながら、スパン!と襖を勢いよく開けた
「…Aか…」
そこには金髪の鬼がいた
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青椿(プロフ) - 全部、読ませていただきました!更新、頑張ってください!そして、ちょっとでいいので文才を分けてください…。(笑) (2017年7月8日 23時) (レス) id: 3c821da097 (このIDを非表示/違反報告)
めいさい - この作品大好きです!うるっときました!そしてギャグがすごくおもしろいです(*≧∀≦*)頑張ってください。 (2016年12月16日 21時) (レス) id: 3c799ac5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - ヘムヘムさん» 更新停止気味で申し訳ない気持ちでいっぱいです…。ありがとうございます!とても励みになりました! (2016年10月10日 16時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ヘムヘム - この作品,全部読みました!とても面白いです!惹きつけられました!!これからも,頑張ってください!ファンとして応援してます!!!! (2016年10月10日 13時) (レス) id: 678d5df645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2016年7月12日 21時