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か細い声が聞こえた。すぐに大好きな彼女の声だって分かった


ハッと現実に引き戻された。

何故かそこにはいないはずのAちゃんがいた



そんな彼女は月明かりに照らされて

とても人とは思えない雰囲気を纏っていて

とても綺麗だった





「…Aちゃん」




僕の手元に握られている変若水。
それを見つけると、彼女は悲しそうに眉をひそめて僕を見た

僕は、特別それを隠そうとは思わなかった


「…総司」


僕は自分の布団の横をポンポンと叩いて、困ったなぁと笑った。

彼女はゆっくり僕に近づいた。暗い部屋は、Aちゃんの表情を見せてくれなかった

怖がられたかな、でも僕にはどうしようもない



「Aちゃん、僕のこと嫌いになった?」


「…何でそんなこと言うの?」


「だって…こんなものに頼るしかないんだよ?僕」




赤い瓶を見せた。




ねえ、もう、いっそ嫌いになってよ

だって、そうしたらきっと僕はこれを躊躇なく飲める

そうしたら、みんなを守れるのに





…でもきっと君は、変若水が嫌いだろう?

…君のことが大好きなのに




「総司」


君には嫌われたくない。でも、これを飲まないと君を守れない



頭の中が乱雑してて、右も左も分からなかった。

僕の本当の声もかき消されていて、どれが本物なのか分からない。



「私は」


息大きく吸って、深い声を出した彼女の声に、ハッとした


「私は、総司が好き。どんな総司も、好きだよ」


思いもよらない言葉に、一瞬は息をする事を忘れた


「君は…」


君は、どうしてそんなに優しいんだろう



僕は震えた声でため息をついた

そんな僕を見て、ふふっと笑ったAちゃんは言葉を続ける



「私も、ほら、化け物だから」




ね?と苦笑いをした彼女の声は震えていた。




「今はこんな血生臭い世界だけど、いつかきっと、みんなで平和に暮らせる日が来る」



Aちゃんは僕の手を握った。
その手は温かくて、僕はちゃんとここにいるんだって思った



「だから、今を、頑張って生きようよ」




大好きな紫色の瞳に吸い込まれた




「総司は、一人じゃないよ」

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青椿(プロフ) - 全部、読ませていただきました!更新、頑張ってください!そして、ちょっとでいいので文才を分けてください…。(笑) (2017年7月8日 23時) (レス) id: 3c821da097 (このIDを非表示/違反報告)
めいさい - この作品大好きです!うるっときました!そしてギャグがすごくおもしろいです(*≧∀≦*)頑張ってください。 (2016年12月16日 21時) (レス) id: 3c799ac5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - ヘムヘムさん» 更新停止気味で申し訳ない気持ちでいっぱいです…。ありがとうございます!とても励みになりました! (2016年10月10日 16時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ヘムヘム - この作品,全部読みました!とても面白いです!惹きつけられました!!これからも,頑張ってください!ファンとして応援してます!!!! (2016年10月10日 13時) (レス) id: 678d5df645 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2016年7月12日 21時

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