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「おい左之」
「何だよ」
「…いいのか？Aちゃん」
早足で去ったAの背中を見て新八は言う
「…あいつは、今更俺のものにもならねぇし、誰のものにもならねぇよ」
変に強がって俺は答えた
_____でも、本当にいいのか？
大切なのは、あいつが振り向いてくれるかどうかじゃない。そんな事、とっくの昔から分かってる。
俺が、あいつの側で見守れたら、それでいいと思ってた
「何だよ新八、その顔」
「いや、左之が珍しいなと思ってよ。…行ってこいよ」
「そうだな。やっぱ行ってくる」
槍を新八に預けて、Aが去って行った方へ足を速めた。
仲間として、新選組としてではなく、一人の男として、Aに伝えるべき事が俺にはある
「…A！」
「えっ…？」
気を抜いていたAは、思わず名前を呼ばれて驚き、振り返ってしまう
どうしよう、と焦るA。また逃げられてしまいそうで、もう一度名前を呼んだ。そして近くまで駆け寄る
「A」
「左之…？」
どうしたの？と下手くそな笑顔を向けた彼女の頬には、泣いた跡があった
「…えっとだな…」
このままではダメだと思って、勢いに任せ走ってきてしまったため、何と言えばいいかわからない。
頭が真っ白になる。初めの言葉が追いつかない
こういうのは得意なのに、Aになるとな。と自分で笑ってしまう
「…すまねぇ、…言葉が、追いつかねぇや」
へらっ、と頭をかきながら照れたように俺が笑うと、Aは驚き、そしてふっと笑った
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ドラごん(プロフ) - にわかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
にわか - 更新頑張って下さい応援してます！ (2016年7月12日 21時) (レス) id: 273458644d (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 睦月 雪さん» そう言っていただけて、とても嬉しいです！最近本当に忙しく疲れてしまって全く更新ができていませんでした…。一気に更新が来ると思うのでもう少々お待ちを！本当にコメント嬉しかったです。ありがとうございました (2016年5月25日 0時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - すごく好みの作品です！読んでいて飽きないし楽しいです。更新がんばってください！楽しみにしてます！ (2016年5月24日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 燐ﾀﾛさん» ありがとうございます！！頑張りますねっ！！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドラごん | 作成日時：2016年1月16日 11時
