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「ごめんな、急に呼び出しちまって」
「別に良いよ？どうしたの、そんな顔しちゃってさ」
新ぱっつあんが申し訳なさそうに謝る。本当に嫌な予感がする
自分をその場から逃げさせないように、精一杯普段通りを装った
「…実は…」
二人はお互いに顔を見合わせると小さく頷いた
「俺たち二人、新選組から抜けることにしたんだ。Aには、言っておかないとと思ってな…」
「…」
声も出なかった。訳がわからなすぎて考えることが止まった
そんな私を見て、焦ったように口を開く新八
「いやでも、抜けるからって敵に寝返るわけじゃないからな？
…ただ、近藤さんや土方さんの考え方と、自分の考えが合わねえと思うことが最近よくあってよ。
だから俺はその、あれだ。別のところで、別の奴らと、今までと同じ敵と戦うってことだ」
私の喉から、まだ言葉は出てこなかった
「…A。すまねぇ。守るって決めたのに途中で投げ出しちまうみたいになって」
彼らは、侍。自らの夢に向かって、志を掲げ生きていく生き物。
私がその夢を邪魔することなんてできない
分かってるよ、分かってる。
でも、離れたくないよ
「…そっか、うん、そっかそっか」
私今、上手く笑えてるかな
最後の方は声が震えていた気がするけど、気のせいだよね
「…Aちゃん、離れちまうけどよ、本当、美人さんが新選組にいてくれて良かった」
「なに言ってんだお前は」
「だってよ！？あのむさ苦しい中のAちゃんの存在はでけえぞ！？」
「一番むさ苦しいのはお前だぞ新八」
この、彼らの馬鹿げた会話も聞けなくなるのか
この、新ぱっつあんの馬鹿げた筋肉も、左之の馬鹿げた色っぽさも。
色っぽさ分けろ
「A、泣くなよ」
「泣いてないよ」
左之の温かい手が、私の頬を撫でた
本当はずっとこの手を、離さないで欲しい
でも、私にそれは出来ないんだ
「A、俺たちがこの話を近藤さんにつけに行くのは、明日、本隊と合流した時だ」
「…うん」
「つまり、まだ一緒に居られる時間はあるぞ」
「そうだね」
そう、慰めるように笑った左之と新八に、精一杯笑って見せた
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ドラごん(プロフ) - にわかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
にわか - 更新頑張って下さい応援してます！ (2016年7月12日 21時) (レス) id: 273458644d (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 睦月 雪さん» そう言っていただけて、とても嬉しいです！最近本当に忙しく疲れてしまって全く更新ができていませんでした…。一気に更新が来ると思うのでもう少々お待ちを！本当にコメント嬉しかったです。ありがとうございました (2016年5月25日 0時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - すごく好みの作品です！読んでいて飽きないし楽しいです。更新がんばってください！楽しみにしてます！ (2016年5月24日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 燐ﾀﾛさん» ありがとうございます！！頑張りますねっ！！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドラごん | 作成日時：2016年1月16日 11時
