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「入れ」
ホレ来た。
ずっと待っていたその言葉が急に聞こえて、落ち着き始めていた心臓が急に跳ねる。私って結構ビビリだよな
「し…失礼します」
_____ガラッ
コケぬように慎重に中心まで歩いた。
「紹介に上がりましたAと言います。これから新選組で稽古を行うことになりました」
総司がははは、と笑ってた。一君は眉間にシワが寄っていたし、平助と新八は二人揃って口ぽっかーんだし。左之さんは苦笑いして、取り敢えずみんな面白かった。
幹部のみんなには、私がこうなるってことを知らせてなかったからね
でも彼らとは違い、冷ややかな目線を私に送りながら、隊士たちがザワザワし始める
「女？」
「大丈夫なのか」
「でも副長が選んだんだ」
「でも…なぁ」
そう来ますよねハイ。分かってたよ。うぅ
「おい喋って良いなんて言ってねぇぞ」
トシが低い声を出す。普段聞かないような声なものだから、私までヒヤッとしてしまう。
鬼の副長してるね。鬼ってるね。こりゃ怖がられるわけだわ
「Aは女って程可愛いもんじゃねぇ。知りてえなら、てめぇらの隊長に聞くんだな」
いや、隊士のみんなに馬鹿にされるのを止めてくれるのは良いんだけど、褒められてないよね。何、女って程可愛いもんじゃねぇって。何なの
「実績もある。油小路では誰よりも多く敵を倒し、新選組に貢献した」
さっきまで文句言ってた奴らが目を開かせて驚いていたのが見えた。噂の女だって気付いたのかな？いい気味だ
「これからAには新入隊士の稽古、その他自主練習の際は道場にいてもらう。以上だ。解散」
トシの解散の合図ですぐに散っていく隊士ズ。私の方にたくさんの視線が集まる。たまに目があった隊士にはもれなくAさんの笑顔プレゼント
これから楽しくなりそうだ
__________
私はトシたちの昔からの友人らしい
私は今江戸にいる私の、妹らしい
そんな私は、新選組で楽しく忙しい毎日を送っております
「声小さっ！もっと声出せ！」
「「ハイ！」」
1、2と素振りをする男たちの野太い声。汗臭い道場。
隊士たちにまだ壁を作られている気がする。まぁまだ数日しか経ってないしね
初心者ばかりと聞いたが、やはり男は違う。飲み込みが早い
そして素直でいい子たちばっかりだ。たまにひねくれてる子いるけど
「君たち。体調悪いの？」
「いえ別に」
「ふぅん？で？どうしたの？」
「…」
ほお。たまにいるんだこういう奴らが
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ドラごん(プロフ) - にわかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
にわか - 更新頑張って下さい応援してます！ (2016年7月12日 21時) (レス) id: 273458644d (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 睦月 雪さん» そう言っていただけて、とても嬉しいです！最近本当に忙しく疲れてしまって全く更新ができていませんでした…。一気に更新が来ると思うのでもう少々お待ちを！本当にコメント嬉しかったです。ありがとうございました (2016年5月25日 0時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - すごく好みの作品です！読んでいて飽きないし楽しいです。更新がんばってください！楽しみにしてます！ (2016年5月24日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 燐ﾀﾛさん» ありがとうございます！！頑張りますねっ！！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドラごん | 作成日時：2016年1月16日 11時
