鍋 ページ16
あれから結構な時間寝てしまった
部屋にある時計が示す時間は……
星七「ゲッ……18時30分……。」
流石に寝すぎた
声も心なしか出しづらい気がする
星七「あー、あー…。おはようございます。降谷さん。」
リビングに行けば何やら鍋を煮ている降谷さん
降谷「やっと起きたか。おはよう。体調は?」
星七「昼間よりも楽です。えーと、それは?」
降谷「鍋。仕込みはしてあったし、味も昆布だしをベースに作ったから大丈夫だろうと思ったんだが。」
星七「貴方が神か。」(ありがとうございます。)
心と言ってることが反転した!!!
ヤベェなんかもうパニックじゃん
鍋が神なのか降谷さんが神なのか分からなくなってきた
いいや、鍋を初めて作った人ありがとう!!!
降谷「あ、そうだ。工藤、お前明日も体調が良くなったとしてもまだ帰れないからな。」
星七「え゛……。何でですか。」
降谷「あのなぁ……。高熱出したあとお前バリバリ仕事する気だろ?しかも、外で。そんなことしたら、また体調が悪くなるに決まってるだろ?……ハァ、とりあえず座れ。飯だ。」
仕事するなよっていう意味となんか馬鹿にされたため息をつかれた
貴方の方が仕事し過ぎでぶっ倒れるだろ普通
特大ブーメランじゃないか
そんなことをブツブツ言いながらもよそってくれた鍋の具と汁を少し口にする
降谷さんの作った鍋は昆布だしが控えめだが、しっかりと出汁もきいているし
野菜のうまみも吸っている
なにより温かく、優しい味だった
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作者名:巫女ネコ | 作成日時:2019年1月14日 17時