【d!】復讐劇【潰す系】

初対談 ページ14

A side

syo「えっと、Aさん…やっけ？」

『あっはい、高橋Aです。』


名前覚えてるんだ…
１回も話したこと無いのに。


syo「俺になんか用でもあるの？」

『はい。お話があって…』

syo「えっ…と、どんな話？」

『こ、ここで言うのはちょっと…』


私は忘れてない。

生徒会で真面目に仕事をするのはトントンさん、ひとらん、ショッピくんだけだ。
その他はサボったりごく稀に来たりする。

来れないメンバーにも理由があったりするけどね。
部活だったり、係りだったり。

つまり、シャオロンさんは後者。
仕事をサボる人なのである！

仕事しろって言われたら逃げるでしょ


『わ、私に付いてきてくれますか…？』

syo「え、ええよ…」

『ありがとうございますっ！』


満面の笑みを浮かべて言った。
私はシャオロンさんの手を握って生徒会室へ向かう。

ごめんね…私なんかと手とか握ることになって。
私、本当は今すぐ帰りたいんだ。
だからシャオロンさんには犠牲になって貰おう。


ガチャ


『トントンさーん！連れてきましたー！！』

syo「はぁ！？」


生徒会室に無理矢理連れてこられたシャオロンさんはありえない、といった表情をしている。

ごめんなさい


tn「おっ！ナイスや、A！！」

syo「何やこれ！！」


トントンさんは親指をたててグッドサインをしてくれた。

やったー！これで帰れる！！


『じゃあ私は帰りますね！！』

tn「お疲れさん」

syo「ちょ、ま」


バタン


○ ○ ○

syo side

tn「さ、仕事しような、シャオロン」

syo「クッソ…ハメられたわ。」


仕事って聞かされてたら逃げれた筈なんやけどなぁ…
事情も言わないって告白かと思うやん！？
それで手とか握られたら意識するやん！？


tn「女の子に呼ばれてドキドキしたんか？」


トントンからの一言が図星でビックリした。
思春期から抜け出せてないんかな…俺。


syo「…っていうか、何やあいつ。初めて話したんやけど、それがあれって……」

tn「まぁ元は仕事サボってデート行く会長と副会長が悪いんやから、あっち責めてや。」

syo「せやな…あと仕事サボってる鬱先生とオスマンも恨むわ。」


本当にふざけんなよ。
何で今日みんな一気にサボったんだよ…


tn「…で、Aに手とか握られてたやんか。……やっぱり意識したん？」

syo「うるせえ」


意識したに決まってるやん…

水族館→←残業…？

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