雑談しよう ページ12
A side
ut「で、まだ聞きたい事あるんやけど。」
『１つって言ってたのに？』
ut「ごめんごめん」
少しも悪びれない様子で鬱先生は平謝りをした。
こういうところだよね、この人。
ut「Aちゃんは霊峰の事、どうしたいん？」
『私は…霊峰を不幸にしたい。』
ut「ふーん、どういう風に？」
『私と同じくらい不幸にする。私を傷つけたくらいにあいつを傷つけたい。私から全部奪ったように、あいつから全部奪いたい。』
ut「やっぱりええ根性しとるやん」
『お陰様でね』
あの屋上から落下して地面に叩きつけられるまでの間。
あの一瞬で私は何もかも変わってしまったのかもしれない。
半年前はこんな感情持っていなかった気がする。
だって、霊峰に何をされてもこんな事しようとは思えなかったから。
でもこれで良いと思う。
この感情に身を任せて良いと思った。
ut「あーあ…何でグルさんはあんな奴と付き合ってるんやろうなぁ。人間味を出したいなら他の奴でも良かったのに…」
『そうだね』
ut「ほんま、グルさんの考えは分からんわ。付き合い始めたって聞いた時は驚きすぎて「は」しか声に出せんかったわ…」
『シャオロンさんは「チベスナ顔しか出来んかった」って言ってたんだっけ？』
ut「そうそう、あの時のシャオちゃんの顔は面白かったな〜…でも、グルさんと霊峰ってある意味お似合いやよな」
『…それは、どっちとも何考えてるのか分からないからって意味？』
ut「いや、そういう事じゃ無いんやけど…どっちとも性根がひねくり曲がってる感じがするやん？」
……少し分かるかもしれない。
グルッペンは人間味が無い
霊峰は人間味がある
バランスも取れてる…と思う。
『長続きはしそうに無いけどね』
ut「そうやな。だってグルさん、ただ楽しんでるだけやもん」
『…そうだね』
グルッペンは霊峰を見て楽しんでる。
正しくは霊峰が私を虐めるのを見るのが楽しいんだろう。
グルッペンは人間らしい事が分からないから、私を虐めてストレスを発散する事の何が楽しいのか分からない。
分からないから見ていて楽しい。
だからグルッペンが私に協力すると言ったのにはびっくりした。
霊峰の恋人でいれば近くで霊峰を見ていられるし、何なら自分の好きな方向に事を持っていける。
『…何で、協力してくれるんだろ』
ut「Aちゃんと一緒に居た方が楽しそうだったんやろ」
『じゃあ精々楽しませないとね』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レム - ひとついいですか？(真顔) 好きです。(真顔) (2019年9月30日 22時) (
レス) id: f44f95b2b9 (このIDを非表示/違反報告)
白鯨 - ラノさん» コメントありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！！ (2019年8月21日 9時) (レス) id: b40b2c1d28 (このIDを非表示/違反報告)
白鯨 - チョコミントさんさん» コメントありがとうございます！ぜひ！お暇な時間に見てください！！ (2019年8月21日 9時) (レス) id: b40b2c1d28 (このIDを非表示/違反報告)
ラノ - ひゃぁぁ面白くってニヤニヤしぱなっしッスよ。これからが楽しみですね！更新頑張ってくださいね！ (2019年8月20日 0時) (レス) id: 04ecb37ac1 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミントさん - おぉ…おおおお！！面白くなりそうだし、すでに面白くもある…！更新頑張って下さい！時々、見に来ます！ (2019年8月19日 11時) (レス) id: eeb9744d1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白鯨 | 作成日時：2019年8月16日 9時
