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ハーマイオニーは、マグル生まれだ。
彼女を1人にするのは危険。そんなこと、ずっと前から分かっていた。
ドラコの言っていた通りになれば、マグル生まれの中から死人が出るかもしれないのだから。
Aが図書室に駆け込めば、マダム・ピンスが睨んできたが、そんなことはどうでも良かった。
ハーマイオニーを見つけて、早く合流しなきゃ。Aの頭にはそれしかない。
「やあ、オルティス」
書架を周ってハーマイオニーを探すAに声をかけたのは、スリザリンのセオドール・ノットだ。
今はそれどころじゃないのよ、と思ったが、彼がハーマイオニーを見たかもしれないと思い、Aは尋ねた。
「ああ、ノット、私、人を探してて。ハーマイオ…ああ、ええと、長い茶色の癖っ毛の、グリフィンドールの女子、見なかった？」
「見たよ。さっき、そこの辺りの書架を見てたけど、焦ったように飛び出て行った」
…まずい、ハーマイオニーとすれ違ってしまった。
Aはセオドールの言葉を聞いた瞬間、冷や汗をかいた。
クィディッチを観戦しようと、多くの生徒が競技場へ向かっている。
人気のない廊下に1人でいるなんて、ハーマイオニーが襲われてもおかしくはなのだ。
焦るAとは裏腹に、セオドールは読んでいた本のページをめくる。
スリザリンの彼は、「どうしたの？」「彼女に何かトラブルが？」なんて言葉はかけないのだ。必要以上の関わりは持たない。
「…待って、ノット、それ、見せてくれる？」
Aは、セオドールの開いているページ、38ページに目が釘付けになった。
「ん？ああ、いいよ」と、彼は快く渡してくれる。
Aはそのページに羅列している文字を、一語一句逃さぬよう、まじまじと見つめた。
「…ねえ、これって」
「『幻の動物とその生息地』。来年度、魔法生物学を選択したから、ちょっと見ておこうと思って」
「ああ、ノット、本当にありがとう。私…行かなきゃ！」
マダム・ピンスが「図書室ではお静かに！」と叫ぶ前に、Aは図書室を飛び出す。
セオドールは再び読書、否、予習に戻った。
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あんず(プロフ) - 髪の毛つくほど近づいたんかと思ったら発狂もんでした。素晴らしい作品をありがとう神よ。髪飾り、ヘアオイルとかマルフォイがプレゼントしてくれたらうれしいですね…(白目) (2021年4月19日 22時) (
レス) id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
わらび - 本当にハリーポッターの世界にいるような気分になれて、読んでいてドキドキが止まらないです…！！私はいつまでも待っているので、作者様のペースでお話を進めてください！楽しみにしています♪ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 1ed07fed42 (このIDを非表示/違反報告)
Kitty(プロフ) - 設定や主人公の価値観が好きです。面白いです！続きも楽しみです！ (2021年3月25日 20時) (レス) id: 9cd6021468 (このIDを非表示/違反報告)
ycamelliayhighf(プロフ) - すごく面白かったです！！続きを楽しみにしています！！ (2021年1月16日 18時) (レス) id: f576afea94 (このIDを非表示/違反報告)
ひなげし(プロフ) - 久しぶりに夢小説が読みたくなり占ツクに戻ってきて最初に読んだ作品でした。とても心理描写が繊細で読んでいてとても胸がときめきました。更新頑張ってください、応援しています。長文でのコメント失礼いたしました。 (2020年12月17日 23時) (レス) id: 99c881a30b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2020年11月21日 18時
