Silver Soul 【銀魂】ー俺達の生き様ー【Ⅲ】 (ページ41)

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第141話　NOside ページ41

銀時「行ってくれ

俺をまた…
敗者(まけいぬ)にさせないでくれよ」

フッと笑った次の瞬間…

楓乃音「銀！！」

ドゴォォ
という音を立て銀時は鳳仙に蹴られ
壁にめり込んだ
そしてそのまま銀時は動かなくなった

「「銀時！！！/銀さん！！！」」

銀時の着ている服は
次々と垂れる血で濡れていく

鳳仙「哀れな男よ

国も主君も護るものを全て失い
最後は他人のものを護って死んでいくとは
己の剣にそんなに意味が欲しいか
そんな剣では何も護る事などできんわ

己の命すらな」

「うわぁぁぁぁぁぁあ！！！」

晴太は声を荒らげて泣いた
そんな彼を見ていた神威は口を開いた

神威「泣いてる暇なんか
ないんじゃないのかい？

男が己の命を賭した最後の頼み
こいむは聞いてやった方が
いいんじゃないのかな」

──さっさと行かねぇか
母ちゃん連れて吉原(ここ)から早く逃げんだよ──

──俺を
また敗者(まけいぬ)にさせないでくれよ──

晴太は意を決したように
走り出した

鳳仙「無駄な真似を」

愛美「…馬鹿にすんなよ」

楓乃音「銀時(コイツ)の気持ちを
想いを…馬鹿にすんじゃねぇよ！！」

愛美「てめぇのような輩が
知ったような口を利くな！！」

楓乃音･愛美「銀時(アイツ)は死なねぇ！！」

･

･

･

「母ちゃん！！

逃げよう！！
今すぐオイラと一緒にここから逃げるんだ！！
早く！！母ちゃん！！」

いつまで経っても黙ったまま動こうとしない
日輪の腕を掴む
ところが一向に動く気配が無く
晴太は問いかけた

晴太「…どうして…何も…
どうして1歩も動こうとしないんだ」

ようやく帰ってきた言葉に
晴太は絶句した

日輪「…。

…私は逃げられない
吉原(ここ)から逃げることは
出来ないんだよ私は」

晴太「何…言ってんだよ
今更…何…言ってんだよ母ちゃん」

日輪「ごめんよ晴太
あんただけでも逃げとくれ」

晴太「母…」

何かに勘づいた晴太は
日輪の足元探る

日輪「やっ、やめなさい晴太！」

そして晴太の目に入ったのは…

晴太「な…なんだよ…コレ」

足首に斬られた跡だった

鳳仙「言ったはずだ
吉原の女は日輪はわしのものだと

どこにも逃げられはせぬと

地球に飛び立とうにも吉原(ここ)に
空などない

ましてや飛ぶための翼など…」

楓乃音･愛美「てめっ…！！」

鳳仙「とうの昔にちぎれ落ちておるわ」

楓乃音と愛美は堪忍袋の緒が切れた