Silver Soul 【銀魂】ー俺達の生き様ー【Ⅲ】 (ページ24)

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第124話　新八side ページ24

夜兎の男、阿伏兎って人から
天井の方に蹴りあげられた神楽ちゃん
それでも神楽ちゃんはそのまま勢いをつけ
阿伏兎さんの左頬付近を蹴った

だけどその足を掴まれた神楽ちゃんは
阿伏兎さんから勢いよく投げられた
襖を壊しそのまま外まで吹っ飛ぶ

新八「神楽ちゃんーっ！！！」

阿伏兎の足元に数量の血が垂れる

阿伏兎「ん？」

耳が半分切れていたのだ
その半分の部分が地に落ちた時
神楽は煙が立ちこめる中
ペッと血を吐き
血を流しながらも戻ってきた
その顔はニヤッと怪しく笑っていた

その様子を見た阿伏兎は高笑いした

こ…これが夜兎同士の戦い…
まるで野獣同士の食い合いだ

阿伏兎「ロクに戦場に出たことも無いガキが
俺に食らいついてくるとは
末恐ろしいガキだね
闘争本能だけは親父譲り、いや
兄貴譲りというわけか」

神楽「アイツと一緒にするなヨ」

阿伏兎「悪いこたぁ言わねぇ
お引越しをお勧めするぜ

こんな地球人(シャバイ)奴等お
ぬるま湯に浸かっていたらその一級品の才能潰れるぜ
なんなら俺が間に入って兄妹喧嘩仲裁してやりうか

俺と一緒に兄貴を宇宙一の海賊王に
の仕上げるのも悪かねぇだろ」

そんなことを言い始める阿伏兎を
神楽は蹴り飛ばした
ところがその蹴りは
右腕1本で防がれていた

神楽「お前らと一緒にするなと言ってるアル
夜兎の血に流され戦場を彷徨うだけのお前らと

私は自分の戦場は自分で決める
血ではなく魂(こころ)で

自分の護りたいもののために
戦場に立つアル

その邪魔をすると言うなら
同族だろうが兄貴だろうが稀だろうが
ぶっ潰すアル！！」

鬼翔「…“あの時”は
戦場を駆け回ってたっけか…
懐かしいなこの感覚…」

新八「え…？」

阿伏兎と神楽の戦闘はさらにヒートアップしていく

阿伏兎「ククク
血の命ずるままに戦う兄と
魂(こころ)の命ずるままに戦う妹

…いや、血で戦う兄と
血と戦う妹と言った方がいいのかね
道理で仲違いするはずだ
どうやら和解などはなから無理な話だったようだな

だが残念ながらお前さん
そんな事では一生かかってもあの馬鹿兄貴に
勝てやしねぇな」

阿伏兎を殴るために出した神楽のその拳は
彼の顔を殴って止まった
まるで…神楽の攻撃が効いていないと言わんばかりに
平然とした顔で阿伏兎は神楽に問いかけた

阿伏兎「…さて問題だ

倒す拳と殺す拳一体どちらが重いかな
…正解は…」

「正解は…
腕力よりも脚力の方が強い
“殺す蹴り”、そうだろ？」