第112話 NOside ページ12
神威はスっと立ち上がると
鳳仙の元へ近づいた
神威「誰にも相手されない
哀れなおじいさんが
可愛い人形たちを自分の元に
つなぎ止めておくための牢獄」
鳳仙「聞こえぬの神威」
鳳仙の持つおちょこに
神威は酒を注ぐ
それでも神威は休むことなく言葉を続ける
神威「酒に酔う男は絵にもなりますが
女に酔う男は見れたもんじゃないですな
･
･
･
エロジジイ」
その直後天井に突き刺さった人
近くにいた女性はもちろんのこと悲鳴をあげる
愛美「…おいおい
女と餓鬼の前でやることかよ」
鬼翔「エグい事しやがる…」
鳳仙「クックック
貴様らワシを査定に来たのだろう」
鳳仙の左の方は
天井に突き刺さった人物から滴り落ちる血が
血溜まりになる
そんなことも気にせず続ける
鳳仙「気づかぬとでも思ったか」
そう言って立ち上がり目の前にある
酒やらが載っていた台を蹴り飛ばす
鳳仙「
今まで散々利を貪りながら
巨大な力を持つ吉原に恐れを抱き始めたかジジイ共」
鳳仙は言葉を続けながら上半身裸になる
鳳仙「吉原に巣食うこの夜王が邪魔だと
ぬしらにこの夜王鳳仙を倒せると？」
「あ、あんたの出方次第だ
あんたと言えども春雨と正面から闘り合う気には
なれんだろう
世くん声で行動して方が身のためだ｣
彼、阿伏兎の言葉を聞いて神威は口を開いた
神威「そいつは困るな
そんなんじゃ俺のこの渇きはどうすればいい
女や酒じゃダメなんだよ
俺はそんなもの要らない」
ずしゃあああっ
と音を立てて天井に突き刺さった人物
女性が落ちてきた
それでも構わず神威は続ける
神威「そんなもんじゃ
俺の渇きは癒えやしないんですよ」
鳳仙の後ろで腰をかけ
満面の笑顔で神威はそう言った
次の瞬間神威は鳳仙の首元まで蹴りであしをあげ
鳳仙は神威の首元に手を伸ばした
そして滴り落ちる血
仲裁に入ろうにも縛られて愛美も鬼翔も動けない
己が足で止めることはやろうと思えばできるが
あえて二人は動かなかった
神威「…血
修羅が血己と同等
それ以上の剛なる者の血を持って初めて…
俺の魂は潤う」
そう言う神威の神威の目は
“人殺し”の目をしていた
その目を見て
鳳仙は喉を鳴らすように笑った
鳳仙「反目し
殺し合いを演じたと聞いたが
血は争えんな
その目は“奴”の眼
その昔夜王と呼ばれ夜兎の頂点に君臨した儂に
唯一恭順せずたった1人挑んできた男｣
星海坊主の目だと鳳仙は言った
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智琉深(プロフ) - もう最高(*￣ii￣) (2019年12月15日 1時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2019年12月14日 2時
