8話 タヌキと能力 その3 ページ31
ケスケスの実。……?…まぁ、想定はしていたけど、聞いたことない名前だなぁ…。
「『悪魔の実の力を消す力』…って、アイツは言ってたけど…」
「あぁ、戦闘において厄介な能力者をただの人間に戻すことができるってな」
……………いやいや、チートじゃん。んなもん。悪魔の実無効化ですって?だって、そんなのどんな能力者だって秒で無力化してぶっ倒せるじゃん。無双じゃん。まさか私に無双しろと?
……あ、いやダメだわ。いくら能力者無効化しても、その『ただの人間』すら倒す力がタヌキである私には無いんだった。
…ハッ、まさか神様。そんなチートで無双しないように、そのチート搭載してても強さバランス保つためにタヌキにさせたとか言わないよね…?
「……んで、お前はその能力一瞬使って、俺達が凍らされるのを防いだってワケだ」
……え。…私が?
「あぁ!危うく腕凍らされるとこだったんだよ〜」
「ついでにそれで青雉は戦う気なくして、言うことだけ言って帰ってったぜ」
……嘘。凍らされるのを防いだだけでなく、そのまま青雉を追い払った…ってことになるのか?
「ロビンちゃんを怖がらせるあのノッポを追っ払った!ホントはおれが蹴り飛ばしてやるつもりだったんだが……テメェは英雄だ(名前)この野郎!!」
「サンジくんの私情抜きにしても、本当に助けられたわ!ありがとう!」
…わ、私が…。
「クォ〜〜ッ!」
「え…!?」
やった!やったやったやったーっ!!
原作崩壊ではあったが、結果は最悪どころか寧ろ原作よりいい結果に!!
思わずロビンさんに飛び付いてしまった。いかんいかん、落ち着け。
「はは!(名前)のやつ、ロビンを守れて喜んでんじゃねーか?」
「(名前)は人懐っこいけど、ロビンには特に懐いてるものね」
「流石だ!ロビンちゃんの魅力は、動物までも魅了するのか〜ッ!」
「…ふふ、ありがとう。タヌキさん」
「ウュ〜ン…!」
こんなタヌキでも、一味のみんなを助けられた。
…イレギュラーな私だけど。…私は、やっぱりこの一味に、着いて行きたい。
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しい(プロフ) - 蒼陽さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けるとこちらもとてつもなく嬉しいです。ありがとうございますッ!!タヌキさんの冒険の続きをお楽しみに! (2022年10月8日 7時) (レス) id: 944c7f96fb (このIDを非表示/違反報告)
蒼陽(プロフ) - とても素晴らしい作品であえてうれしいです!勉強になります、続編おめでとうございます。楽しみにしています (2022年10月8日 2時) (レス) @page49 id: 306cc09e04 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - 青子さん» コメントありがとうございます!その辺りは物語中でじょじょに明らかにしていく予定なので、お付き合い頂けたら嬉しいです。 (2022年9月28日 6時) (レス) id: 944c7f96fb (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - レモンさん» 初投稿の作品にコメントまで頂けて本当に光栄です…。ありがとうございます…! (2022年9月28日 6時) (レス) id: 944c7f96fb (このIDを非表示/違反報告)
青子 - 可愛いwwwwwたぬきさんは能力者なのかな?なんでチョッパーと話せないのかな?続き楽しみに待ってます!! (2022年9月28日 0時) (レス) @page14 id: 904e809950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しい | 作成日時:2022年9月26日 16時