楽屋挨拶 6/26 ページ1
「よし、着いた…。」
澪の家から約1時間。
今日はいつもとは違うジャンルである、『バラエティ番組』の収録の日であった。
澪は基本バラエティなどには出演しないのだが、事務所に届くファンからのレターと番組からの多数のオファーがあって、今回初のバラエティ番組に挑戦することになった。
スタジオもジャンルも何もかもがいつものは違うという緊張を感じながら、澪は自分の名前の紙が貼ってある楽屋に入った。
「はぁ〜あ。疲れた〜………暇だな。」
暇だった。
最初こそ慣れないものが多く変な疲れがあったものの、楽屋に入ればそこは自分のパーソナルスペースであって、『いつも通り』で居られるからだ。
澪は慣れた手つきでスマホを取りだし、最近始めた音ゲーのアプリを開いた。その時、澪はある異変に気が付いた。
「(ヤバ…イヤホン忘れた…。)」
そう。澪はイヤホンを忘れてしまったのだ。
いつもならそんな凡ミスは澪に限っては絶対にしないはず。
澪も自分自身に驚いていた。
「まぁ、いいや。暇だし…早くやろ。」
澪はいつもより少し音量を下げ、ゲームを始めた。
〜〜
澪がゲームを始めて10分くらいたった頃。
なんだか楽屋前の廊下が騒がしくなり始めた。
聞こえてきたのはマネージャーと今回の番組の出演者らしき人の会話だった。
やがて数分するとその騒がしさはなくなった。
そして、澪の楽屋のドアがノックされた。
途端、澪の体はノック音に反応してビクっと肩をならした。
ノック音がやたらと大きかったように感じる。恐らくドアの向こう側にいるのは男性の方なのだろう。
澪は少しだけ『どうぞ』というたった三文字を言うのをためらってしまった。
「ど…どうぞ。」
そう言うと、ドアはゆっくりと動き出した。
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和癒 - ここりどらすさん» 遅くなってしまい、申し訳ないです!!更新いたしました!本当に申し訳ございませんでした! (2022年9月20日 13時) (レス) id: c16c5fa71a (このIDを非表示/違反報告)
ここりどらす(プロフ) - アルフさん» ワ、ありがとうございます! 和癒さんの澪くんは【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/2nayu2/】、うちのミヒャエルは【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kokoridora6/】にCSがあります…! (2022年8月3日 7時) (レス) id: 29de6c45fc (このIDを非表示/違反報告)
ここりどらす(プロフ) - 和癒さん» 全然!! 私も最近学校の部誌作るのでてんやわんやしてて… 来週までには落ち着くのでそしたらまた書きます! (2022年8月3日 7時) (レス) id: 29de6c45fc (このIDを非表示/違反報告)
アルフ - すみません、、とても面白かったのですが、出演しているキャラクターの設定などはありますか?いきなり質問すみません! (2022年8月2日 10時) (レス) @page21 id: c16c5fa71a (このIDを非表示/違反報告)
和癒 - ここりどらすさん» 遅くなってしまい、申し訳ないです!! (2022年8月2日 8時) (レス) id: f702b299fb (このIDを非表示/違反報告)
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