気付いて！色柱様！！【鬼滅の刃】

第３０話 ページ31

昨日炭治郎さんの言ってた事……本当なんだろうか…
胡蝶さんが俺を嫌っていないだなんて。

少し信じられない。

でも、俺自身も自分から胡蝶さんの事避けてたし。
これを機に仲良くしてみるのもいいかもしれないな。



しのぶ「あら、こんにちは」

『！？』



背後から声をかけられ、いつもの癖でビクッと肩を揺らしてしまった。
い、いや、今日はちゃんと話してみなければ…！



『こ、こんにちは』



いつもなら一歩ずつ下がりながら逃げの体制を取るところだが、今日は立ち止まってちゃんと挨拶をした。

すると胡蝶さんは固まって、みるみるうちに頰が赤く染まっていった。



『ど、どうかしたんですか？』

しのぶ「あっ、いえいえ！何も…！」



胡蝶さんはプイと反対側を向いてしまった。



しのぶ「い、いつもは逃げてしまうのに、今日はどうしたんですか？」

『え、あ、嫌……でしたでしょうか…？』

しのぶ「そ、そんなはずはありません！」



いきなり大声で叫ばれた…
でも、今日はいい感じに話せてる気がするぞ…！



『あの、胡蝶さん、今日は時間もありますし、俺と甘味でも食べに行きませんか？』

しのぶ「え！？」

『奢りますよ』



このままいけば胡蝶さんと仲良くなれるのでは…！？



しのぶ「そ、それは…」

『？』

しのぶ「それはいけません！！」

『！？』



胡蝶さんは俺に真っ赤な顔でそう叫ぶと颯爽と逃げて行ってしまった。

や、やっぱり嫌われてた…！
炭治郎さん、俺に嘘をついたのか…



『死にたい…』

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