クイズに愛された美少女

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「アドバイスですか……単純に興味のあるものとか？」

『あ、そういうの嬉しい。やっぱり年齢も性別も違うと視点も変わるし。』


「うーん……あ!ディズニーランド貸し切りするにはいくらかかるかとか！」

『あー面白そう。』

「東大生のデートテクとか？」

『何それ！』

「東大流のプランがお有りかな、と……」

『ねぇわ、そんなもん！』


「でも普通にみなさんが普段大学で学ばれていることとか興味ありますよ？」

『そう？』

結構専門的だと面白くないかと思った。

「論文コピペはつまんないですけど。学生には新鮮でいいんじゃないですか？」

『なるほどね。』


やっぱりAは鋭い意見を言ってくれる。

その後も何個かアイデアを出してくれた。


『うん、ありがとう！』
「お役に立てたなら良かったです。今度詳しくお話聞きたいです！」



本当にこの子って魅力だらけだ。


　普段は危なっかしくて、無防備で、変わっていて。

　その反面、偏差値の高い学校に通い、クイズも強く、鋭い意見を言ってくれる。


でも恋はしないんだよな。
さすがに6歳下っていうこともあるけど、どっちかといえば保護者の気持ちになる。

……本気でQuizKnockに入れたいという気持ちになった。

それまでに安定させて万全の体制で迎えなければ。


今後の展望を見据えながら電話のメモをめくった。



その翌日。
今日も集まった俺ら。
河村さんが教授に捕まって少し遅れるらしい。


「昨日どうだったんですか？電話。」

川上が尋ねてきたので答える。

『たくさんアイデア出してくれたよ。Aが大学生になったら勧誘したい。』

真剣な表情で伝えれば川上も真剣に

「じゃあそれまでにQuizKnockを大きくしましょうね。」

『ありがとな。』


とある昼下がりにした、男の硬い約束。






「そういえば、東大王もうすぐ放送ですね。Aは何て言うかなぁ。」

『お前は出てねぇーだろ』

「まぁ、はい。」

　川上もAの保護者だもんなぁ。心配性かよ。


『楽しかったよ。あー！Aに伝えなきゃ。』

「何であいつテレビ見ないんですかね。」

『Qさまはあのとき忘れてたけどミラクル9とかネプリーグとかクイズサバイバーは見てるらしい。』

「でも前そのへんはレベルが低いときは……って言ってましたよ？」

『じゃあ東大王好きだろうね。』

「あいつ東大生になりそうっすね。」

『楽しみだよ。』

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