気になるあの子。 ページ4
(伊沢さんSide)
-5年前-
______部活ではクイズの勉強をしていないのに、様々な大会で勝利。
その問題を解いているときの表情は集中して凛としているけど、
正解の音の後に出る輝く笑顔。
______噂では聞いていた。
AAはすごい子だと。
『しっかしまさかQuizJAPANに掲載されるとは…』
ふと立ち寄った書店で見つけた最新刊。
(といっても2刊目だけど)
その表紙に書かれた見出しに2番目に大きく書かれていたのは、AAさんだった。
その日は講義の予定が入っていたからとりあえず買って鞄に入れた。
その日とは川上とメシに行く日だった。
だいぶ遅い大学入学祝いみたいなやつ。
なんとなく、いや、結構楽しみにしていた夜。
当然のごとく講義が終わり、待ち合わせ場所のファミレスに向かう。
すると、携帯に着信が。
川上すいません、遅れます。
『うわ、マジかよ。』
ファミレスで20歳の男がボーッと待つのもあれなので、何かすることを……と思ったときに
先ほど買ったQuizJAPANを思い出した。
そうそう、宇治原さんのテクニックとか気になってたんだよな……
なんて、集中して読み進めて行ったとき。
ふと思考回路が停止した。
誰だこの子。すっごい可愛いのにカッコいい。
そこには、「クイズに愛された美少女」と
大きな文字で書いてあった。
そうだ、あの噂の子じゃん。
少しワクワクしながらインタビュー記事を読むと、急に自分の名前が出てきた。
「尊敬してる」
「高校生クイズを見てクイズを始めた」
「実力で会いたい」
なんだか、むず痒いような擽ったいような、でも嬉しい気持ちになった。
大学に入って、中高に比べたらボタンから距離を置いていた生活を送っている俺。
こんなにも慕ってくれる子がいるのに、それは失礼な気がして俺の中で何かが芽生えた。
__あの頃の、闘争心。
またクイズ本格的に始めるかな、なんて思っていたら、
「はぁ、はぁ……。すみません、教授に捕まって。」
川上が来た。
確かコイツ、クイズ研究会入ってたよな。
『ううん。そんなのあるあるだし。』
するとやはり、というべきか、俺が持っていた雑誌に目をつける。
「あ、QuizJAPANですか？やっぱり伊沢さんもチェックするんすね。」
『あ、うん。そんなことよりお願いだけどさ、』
コイツならAさんのこと、知ってるかもしれない。
なぜか、聞くなら今だと思った。
「えぇ、なんですか。怖いなぁ。」
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姫宮りな(プロフ) - こんにちは!!!さん» ありがとうございます。もしかして：学校同j((( (2020年7月1日 17時) (
レス) id: f4ccc602c4 (このIDを非表示/違反報告)
こんにちは!!! - はじめまして、あの、その、このお話を読んだ時に、マンドリン、テレビ出演禁止とかをみて、私の学校と似てるなーなんて思いずっと読ませていただきました！すごく面白かったです！19より。 (2020年6月12日 10時) (レス) id: 862c971c3b (このIDを非表示/違反報告)
姫宮りな(プロフ) - みなみさん» そんな暖かく迎えていただけるなんて……もう感動です。書き手冥利に尽きます。ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します。 (2019年10月19日 20時) (レス) id: 44cfe62c3a (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - お帰りなさい！実は、密かに読んでいたので嬉しいです！これからも自分のペースで更新頑張って下さい。 (2019年10月19日 20時) (レス) id: 1c715d90c6 (このIDを非表示/違反報告)
姫宮りな(プロフ) - ぶどうさん» 本当ですね！訂正させて頂きました。ご指摘ありがとうございます。読み返したくなるだなんて言って頂けて光栄です。更新も頑張ります。どうかこれからもよろしくお願い致します！ (2019年9月23日 20時) (レス) id: 14cd469b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫宮りな | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Rina_Himemiya
作成日時：2019年9月5日 22時
