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伝導side
また柊先生が1人で台車を押し始める
『手伝います』とか言っときながら何もしてないな
そのまま少し歩くと階段が見えた
『柊先生、運ぶの手伝います』
階段は台車が使えないからな
今度こそ手伝える
そうして2人でダンボールを分担して美術室まで運んだ
それにしても多いし重いな
あんな細身の柊先生が持てるなんて
なんか、感心
柊｢伝導先生、教室に行きましょうか｣
『分かりました』
少し思ったのだが
私が行っても分からない人いるのでは？
誰も私のことを知らなかったら地獄だな
そう思いながら教室へ入る
茅野｢先生後ろのドアが開かないみたいです。あと、その隣の方は・・・｣
柊｢うん、席につこうか。あれ？甲斐くん達は？｣
お、遅刻か
青春だねぇ←
石倉｢あー間に合った間に合った｣
気怠るそうに教室へ入ってきたのは男子生徒3名
甲斐隼人くんと石倉光多くんと須永賢くんだな
柊「間に合ってない、遅刻だよ」
呆れたように柊先生が言う
「おい、ぶっきー少しくらい大目に見ろよ」
男子生徒3名の内1人、須永賢くんはふざけた様子で柊先生を蹴る
おお、君たち不良君かい？
蹴られた反動で柊先生はドアへ吹っ飛ばされる
〈カチャ〉
・・・カチャ？
甲斐｢おい、その横のヤツは？｣
“ヤツ”って、その言い方は酷いな
柊｢ああ、後で紹介するから席につこうか｣
石倉｢言われなくても分かってるよ｣
3人はそれぞれの席に着く
教室は依然としてガヤガヤしている
そんな騒がしい教室は先生のある一言で黙った
柊「今日は大切なお知らせがあります。
今から皆さんには、人質になってもらいます」
ほう・・・人質か
笑えない冗談だな
しかし、教室ではあちこちで笑いが起こる
｢ぶっきーすべっちゃったねー｣
「卒業式前だから浮かれちゃったんだよね？
いいよいいよ。そういうぶっきー嫌いじゃないよ」
「ねぇ、もしかしてさ、卒業に関わる重要なことってこれ？
この為に全員出席するように呼びかけたの？」
宇佐美香帆さん、水越涼音さん、諏訪唯月さんが口々に思っていることを言う
柊「そうだよ。卒業する前に皆と一緒にぜひ“解決しておきたいこと”があって」
“解決しておきたいこと”、か
生徒達はドッキリか何かと思っているようだな
甲斐｢んだよ、こんなことなら家で寝とけばよかったあほらし｣
甲斐隼人くんは後ろのドアに向かい教室を出ていこうとする
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桜 - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年9月12日 8時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
ひろおに(プロフ) - 俺得作品を見つけてしまった！！！更新待ってます！！！ (2019年10月21日 11時) (レス) id: 5598ff3e7d (このIDを非表示/違反報告)
すり下ろし大根クン。 - なんだ、、この小説は！？俺得過ぎるぜ、。更新待ってますねー！ (2019年4月15日 23時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきぱん | 作成日時：2019年3月3日 23時
