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湯毛「ま、こんなもんやろ」
少し味は薄いくらいだったが
あの体調のAになら十分だ
味見を終え、完成したと同時に
ガタガタっと音がした
Aが風呂から出てきたらしい
ズボンにトレーナーをはいたAは
どうみても痩せすぎだったが
暖まったためか少しは血色もよくなったらしい
「お、良い匂いー」
湯毛「せやろ？温かいうちに食べえや」
「いただきまーす」
そうはいったが
猫舌の彼女にそれは難しいらしく
ずっとふうふうと息を吹きかけている
そんな姿も彼女らしい
それにしても生活感のない部屋だった
前に来た時から様子も変わっていない様にすら感じる
「おっ、うまー！」
湯毛「あったり前やろ、俺の手作りやで？」
「流石湯毛様ですわ」
彼女は適当を言いながら
ゆっくりとうどんをすすった
食に関する関心が薄いらしい彼女は
多分何をするにも食事は後回しなのだろう
ご飯を食べている間も
スマホをチラチラと気にしているようだった
食事中位は目の前のもんに集中してほしいが
Aにそれを言っても無駄なことは分かっている
「母さん、なんか言ってた？」
湯毛「んー、別に。元気か？くらいやな」
「そか」
湯毛「会いに来れんのはわかるが
連絡くらいいれたれや」
「あの人との電話長いからさ
今更話すこともあるまいに」
湯毛「声聞けたら喜ぶと思うで？」
「検討しておきます」
そう話しているとAのスマホがなった
「ごめん」とスマホをもって少し離れたところにいく
あの慌てぶりからするに会社だ
話を聞く限り、いや聞かなくたってわかる
Aの会社はブラックだ
本物のブラック
普段から残業なんて当たり前やし
休日でも平気で呼び出してくる
電話から戻ってきたA
湯毛「呼び出し？」
「いんや、ここで出来るやつ」
いや、結局仕事かい
先程とはうってかわって
はふはふと急いでうどんを食べる
湯毛「やっぱ仕事やめた方がええんとちゃう？
どう考えたってその会社おかしいやろ」
「…別にそんなことないよ
ちゃんと給料はもらってるし」
湯毛「それ使えるだけの時間がなきゃ意味ないやん」
「それは…」
湯毛「さっきだって俺がたまたま見つけたけど
もし遅かったら…」
「…あぁ！ごめんって！私が悪かった！
でも仕事はやめない！放っておいて」
Aは大きな声を出した
「ごちそうさま！」とそれだけは言って
皿を片付け、パソコンをし始めた
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美寿(プロフ) - 違和感があるのは多分flknじゃなくてfrknだからかと、、 (2021年3月5日 19時) (
レス) id: 1c7691558e (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - ゆーれんかさん» コメント&リクエストありがとうございます〜嬉しいです！towacoさん頑張って書かせて頂きます！！ (2020年6月3日 11時) (レス) id: 497e2bb074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーれんか(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。もしよろしければリクエストで泣き虫な彼女とtowacoさんのお話お願いします。時間がある時で全然大丈夫です！ (2020年6月2日 12時) (レス) id: a0de8d250a (このIDを非表示/違反報告)
b(プロフ) - 渡下さん» リクエスト叶えて下さりありがとうございます(≧∇≦)2人の雰囲気、とっても良かったです。これからも頑張っ下さい！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: aa27f5f7cf (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - bさん» コメントありがとうございます！気に入って頂けて嬉しいです！煙草の課長ですね、精一杯頑張らせていただきます〜！ (2020年5月25日 19時) (レス) id: c1d06e18ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡下 | 作成日時：2020年5月3日 22時
