srmkr ページ11
先程まで先生にこき使われており
折角の部活のオフはどこかへ消え去ってしまった
気付けば外は雨が降っており
傘も持っていないし……どうしよう
雨雲が通りすぎるまで待つしかないかな…
とりあえず雨はどれくらいなのか
見に行こうと下駄箱へ向かうと
そこにはAがいた
「お、こんにちは」
せらみかる「あ、こんにちは」
「もしかしてみかるも？」
せらみかる「そう、傘なくてさ」
「なんだよー持っててよー」
せらみかる「そんなこと言われてもー」
Aちゃんはそういってぶーたれるが
傘を持っていないのはお互い様だ
雨はざあざあと降り続けている
Aちゃんはぼーっと
どこかを見つめているかと思えば
腕を前へと差し出し
ぴちょぴちょと屋根から滴る雨を
親指に受けて
遊んでいる
？
何してるんだあれ？
Aちゃんは何かと不思議が多い
女子との関わりを特別持つ方でもない僕だが
僕と仲の良い、フジくんの彼女。
フジくんの紹介により知り合ったが
僕と二人でもフラットに話してくれる、とてもいい子だ
親指に受けていた雨水が
ぴしゃりと跳ねて目に入ったらしく
彼女は自分の目をこすっていた
僕はがさごそと鞄をあさり
小さなタオルを差し出した
「流石女子力」
そういってAは目やら手やらを拭いた
せらみかる「まぁ、傘は持ってないんだけどね」
「そうじゃん
でも私何ももってないってことだ」
せらみかる「確かに」
そうやってけらけら笑っていると
後ろから声がした
二人して振り返ると後ろには先生が
「こんにちはー」
先生「お前ら傘ないの？」
せらみかる「そうです、二人とも傘忘れちゃって……」
「俺の置き傘貸してやるから、二人で仲良く帰れ」
そういって先生は大人用の少し大きな傘を差し出した
せらみかる「Aちゃん、こういうの平気？」
「うーーんと、私は平気」
こういうの、とは相合い傘のことを指していて
Aちゃんにもそれは伝わっているらしい
『私は』大丈夫だが
フジくんが何と言うか分からない、ということか
でも、この雨じゃいつやむかも分からないし
せらみかる「…しょうがないよね」(ﾎﾞｿｯ
「…？なんか言った？」
僕の小さな声は雨にかき消されたらしい
せらみかる「じゃ、いこっか」
「そうねだ」
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美寿(プロフ) - 違和感があるのは多分flknじゃなくてfrknだからかと、、 (2021年3月5日 19時) (
レス) id: 1c7691558e (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - ゆーれんかさん» コメント&リクエストありがとうございます〜嬉しいです！towacoさん頑張って書かせて頂きます！！ (2020年6月3日 11時) (レス) id: 497e2bb074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーれんか(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。もしよろしければリクエストで泣き虫な彼女とtowacoさんのお話お願いします。時間がある時で全然大丈夫です！ (2020年6月2日 12時) (レス) id: a0de8d250a (このIDを非表示/違反報告)
b(プロフ) - 渡下さん» リクエスト叶えて下さりありがとうございます(≧∇≦)2人の雰囲気、とっても良かったです。これからも頑張っ下さい！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: aa27f5f7cf (このIDを非表示/違反報告)
渡下(プロフ) - bさん» コメントありがとうございます！気に入って頂けて嬉しいです！煙草の課長ですね、精一杯頑張らせていただきます〜！ (2020年5月25日 19時) (レス) id: c1d06e18ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡下 | 作成日時：2020年5月3日 22時
