4話 ページ6
今日は期末テスト最終日。
クラスのあちこちでは、「よく出来た!」とか「簡単だったー」とかそんな声が多く聞こえる。
そりゃ?あの、アズールくんの対策ノート見れば、楽に点は取れるだろうなー。
とは、思いつつ。
僕は僕で、ノートを見た人達より点数取らないと、あの3人に何言われるかわかんない。
クラスに興味のない僕は、直ぐに寮へと向かった。
オクタヴィネル寮へつくと、フロイドくんとジェイドくんが待ち構えていた。
「シロイルカちゃん、テストどうだったぁ?」
「アズールの対策ノートには勝てそうですか?」
といいながら、両肩に体重をかけてくる2人。
『うん、大丈夫。負けてないと思う。って、重いってば。歩きにくい。』
2人からすると、僕の身長は肘置きにいいんだとか。
そうかもしれないけれど、歩いてる時にしなくても……
「そう言えば、A今日の夜。お仕事が入りそうです。」
『え。また?ココ最近多いね。』
「本当、嫌になるねぇー。」
『フロイドくん楽しそうに見えるけどね?』
「えぇ?そうかなぁ?楽しみだよ?」
『うん。だから、フロイドくん重い!』
ジェイドくんは肩から手を離してくれたのに、フロイドくんは完全に後ろからハグ状態。
しかももたれかかって、自分では歩こうとしないため、僕が引きずる形になってるのである。
そのまま、モストロ・ラウンジに向かえば、アズールくんが待っていた。
「ジェイド、フロイド、A。今日は、忙しくなりそうですよ」
「はぁーい。」
『ジェイドくんから聞いた。片付けとかは早めに終わらせられるようにしておくよ。』
「お願いします。」
今日も大好きな時間が始まる。
もちろん、夜にあるお仕事も忘れないように、頭の片隅に入れながら。
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作者名:雨鯱 | 作成日時:2020年8月29日 21時