検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:74,317 hit

4話 ページ6

今日は期末テスト最終日。

クラスのあちこちでは、「よく出来た!」とか「簡単だったー」とかそんな声が多く聞こえる。

そりゃ?あの、アズールくんの対策ノート見れば、楽に点は取れるだろうなー。
とは、思いつつ。
僕は僕で、ノートを見た人達より点数取らないと、あの3人に何言われるかわかんない。

クラスに興味のない僕は、直ぐに寮へと向かった。









オクタヴィネル寮へつくと、フロイドくんとジェイドくんが待ち構えていた。


「シロイルカちゃん、テストどうだったぁ?」

「アズールの対策ノートには勝てそうですか?」


といいながら、両肩に体重をかけてくる2人。


『うん、大丈夫。負けてないと思う。って、重いってば。歩きにくい。』


2人からすると、僕の身長は肘置きにいいんだとか。
そうかもしれないけれど、歩いてる時にしなくても……


「そう言えば、A今日の夜。お仕事が入りそうです。」

『え。また?ココ最近多いね。』

「本当、嫌になるねぇー。」

『フロイドくん楽しそうに見えるけどね?』

「えぇ?そうかなぁ?楽しみだよ?」

『うん。だから、フロイドくん重い!』


ジェイドくんは肩から手を離してくれたのに、フロイドくんは完全に後ろからハグ状態。
しかももたれかかって、自分では歩こうとしないため、僕が引きずる形になってるのである。

そのまま、モストロ・ラウンジに向かえば、アズールくんが待っていた。


「ジェイド、フロイド、A。今日は、忙しくなりそうですよ」

「はぁーい。」

『ジェイドくんから聞いた。片付けとかは早めに終わらせられるようにしておくよ。』

「お願いします。」


今日も大好きな時間が始まる。

もちろん、夜にあるお仕事も忘れないように、頭の片隅に入れながら。

5話→←3話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
88人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨鯱 | 作成日時:2020年8月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。