白（黒）人魚は二重人格！？ (ページ40)

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38話ページ40

監督生とその使い魔、それに獣耳の大男をフロイドくんとジェイドくんが見送りに行った。

『アズールくん。お疲れ様。お茶いれようか？』

｢ええ、お願いします。｣

『わかった。』

机の上をサッと片付けて、厨房に行き新しく紅茶を入れ、VIPルームへ戻る。

『アズールくん。大丈夫？また詰めすぎてるんじゃない？』

｢そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。｣

そうは言うけども……また隈が酷くなってる気がする。
徹夜もしてるようだし…
頑張ってるアズールくんを見るのは好きだけど、無理するアズールくんを見るのはしんどい。

『ねぇ、アズールくん。』

｢なんですか？｣

『今日僕と一緒に寝るか、治癒のユニーク魔法どっちがいい？』

なんてこというと、アズールくんは目が落ちるんじゃないかってくらい見開いてた。
その顔がまた面白くて少し笑ってしまった。

｢何がおかしいんです？笑うところありましたか？｣

『いや、アズールくんの顔が少し面白かったから。』

フロイドくんが居たら大笑いだったと思う。
そう言うと、大きなため息を落すアズールくん。

｢はぁ。僕はまだやることがありますので、どちらの選択肢も却下です。｣

『え。それはずるいんじゃないかな？』

｢ですが、今日は早めに切り上げて睡眠を取ろうと思います。｣

なんて、優しい顔で言うアズールくん。
本当に休んでくれるかはわからないけど、今はアズールくんを信じることが1番。
最悪の場合は、僕が無理やりにでも何とかする。

『ちゃんと布団で、布団で寝てよね。』

｢2回も言わなくてもわかってます。｣

『じゃ、お疲れ様アズールくん。』

そう言い残し、僕はVIPルームを後にした。