検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:74,319 hit

1話 ページ3

『寮長、宣伝終わりました。』

「ご苦労様です。」




僕は、オクタヴィネル寮1年
シロイルカの人魚という名の、シャチの人魚

色々あったこんな僕でいいと言ってくれた、寮長であるアズールくんに頼まれた宣伝を行っていた。


「今年はたくさん集まりそうだねぇ」

「そうですね」


なんの宣伝かというと、もうすぐテストがある。
そのテストに向けて、対策ノートをアズールくんが作ったらしい。
それを見せて欲しいですか?それなら契約しませんか?って宣伝。

対策ノートはなんでも、100年分のテストから作り出したとかなんとか。

本当に、アズールくんはすごい人だ。


「そーいえば、シロイルカちゃんさぁ?」


そう言いながら頭の上に顎を乗せてくる双子の先輩。フロイドくん。
何を聞かれるのか、ドキドキしていると、


「テストは大丈夫なの?」

『うん、大丈夫だよフロイドくん。寮長の…アズールくんの力借りなくても、負けないよ?っていうか。重たい…』


僕も大概大きいと思ってるけど、フロイドくんはもっと大きい。
さすがに体重かけられると動けなくなる。


「フロイド。Aが潰れてしまうでしょう?」


そう声をかけてくれるのは、もう1人の双子の先輩。
僕からすれば、とっても面倒みのいいお兄ちゃんのジェイドくん
皆は胡散臭い笑みだーって言ってたけど…よくわかんないんだよね。


「はぁーい♡」


フロイドくんは、今日は機嫌がいいらしく、直ぐに体重をかけるのをやめて隣に座ってきた。


「これからが楽しみですね」


楽しそうに笑うこの人たちを、幸せにし続けるのが僕の役目。
そして、生きる意味なんだ。

2話→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
88人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨鯱 | 作成日時:2020年8月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。