1話 ページ3
『寮長、宣伝終わりました。』
「ご苦労様です。」
僕は、オクタヴィネル寮1年
シロイルカの人魚という名の、シャチの人魚
色々あったこんな僕でいいと言ってくれた、寮長であるアズールくんに頼まれた宣伝を行っていた。
「今年はたくさん集まりそうだねぇ」
「そうですね」
なんの宣伝かというと、もうすぐテストがある。
そのテストに向けて、対策ノートをアズールくんが作ったらしい。
それを見せて欲しいですか?それなら契約しませんか?って宣伝。
対策ノートはなんでも、100年分のテストから作り出したとかなんとか。
本当に、アズールくんはすごい人だ。
「そーいえば、シロイルカちゃんさぁ?」
そう言いながら頭の上に顎を乗せてくる双子の先輩。フロイドくん。
何を聞かれるのか、ドキドキしていると、
「テストは大丈夫なの?」
『うん、大丈夫だよフロイドくん。寮長の…アズールくんの力借りなくても、負けないよ?っていうか。重たい…』
僕も大概大きいと思ってるけど、フロイドくんはもっと大きい。
さすがに体重かけられると動けなくなる。
「フロイド。Aが潰れてしまうでしょう?」
そう声をかけてくれるのは、もう1人の双子の先輩。
僕からすれば、とっても面倒みのいいお兄ちゃんのジェイドくん
皆は胡散臭い笑みだーって言ってたけど…よくわかんないんだよね。
「はぁーい♡」
フロイドくんは、今日は機嫌がいいらしく、直ぐに体重をかけるのをやめて隣に座ってきた。
「これからが楽しみですね」
楽しそうに笑うこの人たちを、幸せにし続けるのが僕の役目。
そして、生きる意味なんだ。
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作者名:雨鯱 | 作成日時:2020年8月29日 21時