抹消ヒーロー恋に溺れる3【相澤消太】

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心操君の頭から手を離して離れると、相澤先生が心操君の元へやってくる


相「まだ遅い。相手の動きを予測しろ」

心「はい」


捕縛布に手をかけながら力強く頷く心操君
...すごいな、私だったら少し機嫌損ねちゃうな.....


相「河水」

「はいっ、」


話題が私に切り替えられ、肩がビクッとなってしまう


相「個性の使い方、良くなってきている。だが、さらに少量の水で先程の技を繰り出せるようにしとけ、一度の技に水を使いすぎだ」

「はい...」


褒められた〜と、喜んだ一瞬の自分を殴りたい
まぁ、でも操れる水の量は増えつつある

...生成出来ないのが不利だけど...

その後暫く私と心操君は手合わせをし続け、相澤先生に助言を貰いながら時間が過ぎていく
辺りが暗くなりはじめた頃に練習は終了した
私は制服に着替えて帰ってくると、先生と心操君が何やら背を丸くして一点に集中している

何事だと近寄ってみれば、そこには一匹の猫がいた


「...............何してるんです？」

心「...猫を見てる」


二人して捕縛布の先を猫じゃらしのように小刻みに動かしている
あぁ...そういやこの二人は一緒に猫カフェに行く仲だったよね...

私は基本動物は何でも好きだ

特にこれが好きとかそういうのは無い
迂闊に手を出した相澤先生の指を猫は引っ掻いて奥に消えてしまう

...........表情読みづらいな.....


「あー...えと...残念...でしたね？」


同時に振り向く二人の顔が残念そうな顔をしてて、少し可愛かった

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