[ダイヤのA]青道の天才マネージャーパート4

番外編１　文武両道女子 ページ14

これはまだ、主人公ちゃんが転校してくる前の物語……






瑠奈side



「バレー部に入ってー！」

「バスケ部よりチアへ！」

「バスケ部のマネージャーになってよ！」

「え……」

「だってあなた、あの『文武両道』で有名な瑠奈ちゃんでしょ！？
絶対入ってもらいたいし！」

「……失礼します」

「ちょっ！？」





入学してから３日




部活の勧誘が始まった今日、なぜかあたしは囲まれていた



『文武両道』




中学の頃から言われていた言葉だ




小さい頃から運動が得意で男子にも運動神経は負けていなかった




中学では、バスケ部に入部していて中１の時点でスタメンに入っていた




妬んでいて色々嫌味を言ってきた先輩もいたけど１on１で勝負をつけていた




後半あたしに嫌味を言う人はいなくなった






体育の授業でも、体育はよく褒められていた




水泳でも、陸上でも、サッカーでも



そこであたしの周りからの印象は『文武両道の子』だった



別にうれしくないわけではなかった




でも、友達と壁ができていたのに気付いたのは遅くはなかった




『なんか世界がちがうよね』


『私たち、引き立て役になってるよね』





影で言っていたのもすぐ気付いた


だからあたしはあんま『文武両道』と言われるのは好きではない

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